こんにちは、壱岐市の百田歯科医院の院長、百田昌史(ひゃくだまさし)です!
壱岐は長崎県に属する島でありますが、島ならではの自然や食べ物がいっぱい。
歯に関係ある話や関係ない話まで、ご紹介させて頂きます。
全身持久力を高めるウォーキング
自分のペースでゆっくり走る「ジョギング」や、大会でできるだけ速く走る「ランニング」は、ウォーキングと並んで多くの人に親しまれている有酸素運動です。
しかし、これまであまり運動をしてこなかった人や走ることが苦手な人にとって、いきなりジョギング、ましてやランニングはハードルが高く感じられるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、スロージョギングです。
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その方法は、とても簡単。上図のように、姿勢をまっすぐにしてつま先立ちをします。その場で小刻みに足踏みをしてから、そのまま歩幅20~30㎝で前進していく、それだけです。
ジョギングはかかとから着地しますが、スロージョギングは足の指の付け根から着地するのがポイントで、そのために、脚の関節や腰への負担が軽減されます。
腕を大きく振る必要はなく、歩く速度とほとんど変わらない、自分にとってもっとも楽なペースでかまいません。これなら、長く続けられそうです。
約1時間、4~5㎞の距離を同じペースでスロージョギングを続けると、ウォーキングに比べて1・6倍のエネルギーを消費できます。
また、はじめは50mずつウォーキングとスロージョギングを交互に行うといったように同じペースで続けなくても、ウォーキングだけのときより約1・5倍のエネルギーを消費できるので、ダイエットにも役立ちます(坂本静男編著『メタボリックシンドロームに効果的な運動・スポーツ』ナップ)。
もちろん、スロージョギングでも、直立姿勢を保つための抗重力筋のほか、ウォーキングと同じように、腰から脚にかけての多くの筋肉群の活動レベルを高めてくれます。
スロージョギングといえども、より安全に楽しむ配慮が必要です。1回の距離は4~5㎞以内におさえ、自分の体力に合ったペースをキープ。食事の直後や空腹時は避け、水分補給は十分に行います。ひざへの衝撃をやわらげるため、クッション性の高いシューズを着用しましょう(スロージョギングは、日本スロージョギング協会の登録商標です)。
2024/05/07
いよいよスタートした大リーグ。今年も大谷翔平選手のメジャーでの活躍が期待されます。理想的な女性との結婚もあり、今シーズンも益々、
皆を元気にしてくれるでしょう。そして前から気になっていた彼の書いた高校時代のマンダラチャート(目標達成シート)
今回はこれを考えてみました。
「マンダラチャートは経営コンサルタントだった松村寧雄(やすお)氏が1980年に仏教の密教の曼荼羅をもとにして開発したものです。
曼荼羅はお釈迦様の教えをわかりやすく伝えるために密教の弟子たちが作ったもので、現代風に言うならば、難しい文章で綴られた経典をビジュアル化したものです。
PDCAサイクルではなくCAPDサイクル
一方、ビジネスシーンでは当たり前になっているPDCAサイクル。これはPlan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証プロセスを繰り返し、業務改善などに役立てるというもの。
「マンダラチャートを開発した松村氏は『仏教―(マイナス)宗教=システム思考』だということに気づき、人生とビジネスを豊かにする発想法として曼荼羅を活用することを思いつきました。
仏教には、『苦集滅道』という考えがあります。これは、PDCAではなく、順番を変えたCAPDサイクルになっているそうです。
仏教の苦集滅道(くじゅうめつどう)とは
マンダラチャートで問題解決をする場合は、この『苦集滅道』、つまりCAPDサイクル手法を使うといいようです。いきなり目標を立てるのではなく、
1番目に現状を分析してチェックする。2番目に原因を考える。3番目に理想の状態を描く。
4番目に実践活動をする。こうしたサイクルを意識してマスを埋めていくと、やりやすいようです。
さて、大谷さんのチャートの内容を見てみましょう。8つのうちの5つは野球の事。残りの3つが私の注目する内容です。私たちの生き様を変えてくれそうです。
メンタルを強化するためにすること:
1.はっきりとした目標を持つ 2.一喜一憂しない 3.頭は冷静に心は熱く 4.ピンチに強い
5.雰囲気に流されない 6.波をつくらない 7.勝利への執念 8.仲間を思いやる心
人間性の向上のためにすべきこと、持つべきこと:
1.感性 2.愛される人間 3.計画性 4.思いやり 5.感謝 6.礼儀 7.信頼される人間 8.継続力
運を掴むためにすべきこと:
1.あいさつ 2.ゴミ拾い 3.部屋掃除 4.道具を大切に使う 5.審判さんへの態度
7.応援させる人間になる 8.本を読む
明日からの日常に生きるような格言の数々。彼はどんな指導者、親に教育を受けたのか知りたくなります。我々も少し 爪の垢ほどでも見習う必要があります。
マンダラチャートを作ってみてはいかがでしょうか?それを実行できるか出来ないかは、それこそ継続力なのではないでしょうか。
2024/05/07
健康によいエクササイズといえば、ウォー キングやジョギングといった有酸素運動をイメージする人が多いと思います。しかし、腕立て伏せやスクワットなどの筋力トレーニングもがんを予防する有力な手段です。
30歳以上の8万人の英国人を対象にした調査では、週2回以上筋トレを行っている人は、全死因による死亡リスクが23%低く、がんによる死亡リスクも31%も低いことが明らかになっています。筋肉から分泌されるマイオカインというホルモンにがん予防効果があるという見方が有力になっています。
筋トレは、がんの予防だけでなく、がん患者にとってもプラスになります。
がんになったら、「ベッドの上で安静にして体力を温存する」のがプラスだと考える方も多いかもしれません。
しかし現在のがん医療では、がんになっても今まで通りの生活を続け、積極的に運動や筋トレを行うべきだとされています。従来の「療養型の闘病生活」は過去のものとなっているのです。
大腸がんの女性を対象とした調査でも、診断後の運動量が多いほど生存率が高く、再発も減ることが分かっています。最も運動量が多いグループの生存率は、最も少ないグループより50%も改善していました。がん経験者を対象とした別のアンケートの結果でも、週1回以上の筋トレを行っている人では筋トレを行っていない患者に比べ、 生存期間が延長し、がんを含めたすべての死因による死亡リスクが33%も減少していることが分かっています。
米国がん協会のがん経験者に向けたガイド ラインでは、ウォーキングなどの有酸素運動 と筋力トレーニングを、1回30分間週3 回以上合計週150分間行うことを推奨して います。
筋トレといっても、ジムにある専用マシン を使う必要はありません。
オススメは、
①腕立て伏せ②体幹トレーニング(フロントブリッジ)③スクワットの3つ。
これで、上半身・体幹部・下半身の筋肉を鍛えることができます。
なお、早稲田大学の研究グループの分析では筋トレによるがん予防の効果は週30分がもっとも高く、週130分を超えるとマイナスになることが分かっています。筋トレによる総死亡抑制効果についても週40分がベストで、週140分を超えると逆効果になりました。
ジョギングなどの有酸素運動でも同じですが、やり過ぎはマイナスになります。
さて、身長や体重と違って筋力を数値化するのは簡単ではありませんが、一番分かりやすい指標は握力です。握力が筋力を代表すると考えてよいということです。
握力が低いと、子宮体がん・胆嚢がん・大腸がん・肝臓がん・乳がん・腎臓がんなど、 多くのがんのリスクが上がることが分かっています。握力が5キロ減るとがんの死亡リスクが17%も上がるという結果も出されています。
さあ、3つの筋トレを始めてみませんか?
2023/12/21
口腔疾患と全身疾患は結びついています。歯並びや肩こりも同じ原因で起こっているのです。
さて、歯並びは口腔の癖で良くも悪くもなります。咬み合わせに影響を与える生活の上で起こる悪い癖(舌、唇)や口腔の習慣や姿勢などで変わります。
口腔の問題が継続することによって歯並びや咬み合わせに影響がでてきます。
その癖のひとつに上下の歯の接触時間が長い人(TCH)が多くなってきています。
24時間中に、要するに寝る時間も含めて正常な人で17分、長い癖のある人は2時間以上も接触しています。
肩こりも、腰痛も・・・歯列接触癖 TCHがかかわっています。
10年以上前に、東京医科歯科大学で、この問題に対しての回答が出されました。
症状としても病名としても、さらに免疫学的にも、素晴らしい研究結果でした。
口腔に現れる状態を歯が食事以外の時間で接触、もしくは接触に近い状態になるという異常事態が起きていたのです。
今までも歯科では安静空隙と言って、何もしない時には上下の歯と歯との間に4ミリから6ミリの間隔があるということが分かっていました。呼吸と嚥下に関係する大事な空隙の存在がわかっていました。
それが当然の様に現代人にも存在すると勘違いされていました。
つまり、現代人は呼吸や飲み込み、つまり消化がうまくできてなく、口の中の癖が原因としてあるというのです。
えー、呼吸と消化って。。。ということは命にかかわる病気になるってことですよね・・・
以前からは口腔内の細菌が全身に影響をおよぼすと言われていました(歯周病、むし歯、誤嚥性肺炎など)が、今度の研究は、消化と呼吸ですから。。。とんでもない領域を歯科に与えたということになります。
まさに全身と口腔の強い関連性です。
歯列接触癖(食事以外の時に歯があたってしまう、もしくは歯と歯の間がくっつき始める)をコントロールすることが、これからの歯科医療と言われる様になると思われます。まさしく姿勢咬合で姿勢や歯列接触壁を調整するのが大事となるのです。
姿勢咬合は、今回の研究の発表で確定的重要になりました。このTCHに対して簡単な方法で対処できる様になったのです。一つの癖が大きく、様々な臓器、機能に問題を起こしているという素晴らしい研究です。
免疫に大きく関わっているのが口腔のボリュームという、身体では、ニュートラルゾーンが口腔だったのです。
※(東京新橋で開業してある歯科医師で、有名な尊敬する川邉研次先生の難解な文章を百田昌史が勝手に解読しました)
下記の図は、噛み合わせと全身との関係の一部です
2023/10/18
糖尿病を患う方は歯周病になりやすいことがわかってきました。一方で、歯周病になると血糖コントロールが悪くなるとも言われています。毎日ケアを行い口の中の健康にも気をつけましょう。
口の中をチェックしましょう
お口の健康は、毎日の食事や会話にもつながるとても身近なものです。みなさんは、以下のようなお口のトラブルを自覚することはあるでしょうか?
✓ ハブラシの時に出血する
✓ 朝起きたときに歯肉に違和感がある
✓ 口臭を指摘された
✓ 歯肉が下がって、歯が長く見えるようになった
✓ 体調が悪くなると歯肉が腫れる
✓ 歯の揺れを感じることがある
「歯周病」には、炎症が歯肉に限局した「歯肉炎」と、歯を支えている歯槽骨が破壊されて歯を失ってしまう「歯周炎」があります。
上の症状が複数当てはまると、「歯周炎」の可能性が高く、歯科医院での治療が必要となります。
歯周病は糖尿病と相互に悪い影響を及ぼします。糖尿病をお持ちの方では歯周病が悪化しやすく、歯周病があると糖尿病の血糖コントロールが難しくなることがわかっています。
そして最近の研究では、歯周病の治療をきちんと行うと血糖値が改善するということもわかっています。
歯周病はプラークが原因
では、歯周病とはどんな病気でしょう。
歯周病は、成人が歯を失う最も多い原因です。日本の40歳以上では半数以上に認められ、患者の割合は年齢とともに増加します。
歯周病の原因は歯の表面に付着している「プラーク」、いわゆる磨き残しの歯垢です。プラークは歯の表面に細菌が被膜を形成しバリアとなっており、「バイオフィルム」とも呼ばれます。このバイオフィルムは薬物の浸透を防ぐため、水や洗口剤などで口をすすぐだけでは除去できません。しかし、歯磨き(ブラッシング)で簡単に取り除けるため、後述のようにブラッシングが最も大切になります。
歯周病で骨が溶けてしまう
プラークは、主に細菌で構成されていて、その中には歯周病原菌も含まれます。歯周病の原因となる細菌は歯と歯肉の隙間、「歯周ポケット」で増殖することで、歯肉に炎症を起こし、さらに歯を支えている骨を溶かしてしまいます。歯周ポケットが深くなるほど歯を支える骨が失われ、最後は支えきれずに抜歯に至ってしまいます。
歯周病治療ってどんな治療?
治療に際して、歯周病は口の中全体の歯で同時に進行していくため、全ての歯で歯周ポケットの深さを計測するポケット検査や、プラークの付き具合の検査を行います。
治療ではまずブラッシング指導により患者さん自身でプラークを取り除けるような練習を行います。プラークを形成する細菌が歯肉で引き起こしている炎症を減らすのが目的で、これは「プラークコントロール」と呼ばれ、歯周病治療の中心となります。
患者さん自身によるプラークコントロールが基本となりますが、その上に歯科医院で定期的に受診を行い、歯周ポケットの中に付着しているプラークや歯石を超音波振動機器や手用器具を用いて取り除きます。これは「スケーリング」といい、歯科医療従事者が行う重要なプラークコントロールです。
一旦治療が終了しても、歯周病は再発することが多いため、「メインテナンス」もしくは「サポーティブセラピー」と呼ばれる定期的なチェックとケアを行っていくことが必要です。
歯周病があると、どうして血糖値が高くなるの?
なぜ、歯肉の炎症である歯周病が糖尿病に関わってくるのでしょうか。出血や膿を出しているような歯周ポケットからは、炎症に関連した化学物質が血管を経由して体中に放出されています。
中等度以上の歯周ポケットが口の中全体にある場合、そのポケット表面積の合計は掌(てのひら)と同じ程度と考えられています。歯周ポケットの中身は外からはなかなか見えませんが、手のひらサイズの出血や膿が治療なしで放置されていると考えると、からだ全体からも無視できない問題であることが理解できると思います。 ポケットから出て血流にのった炎症関連の化学物質は、体のなかで血糖値を下げるインスリンを効きにくくします(インスリン抵抗性)。そのため、糖尿病が発症・進行しやすくなります。
歯周病治療で血糖値が下がる!
最近では歯周病と糖尿病は密接に関連していると言われており、歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善するという研究成果も数多く報告されています。
ここでの「歯周病の治療」とは、患者さん自身のブラッシングによるプラークコントロールをしっかり行い、歯科医院で炎症の原因となっている歯石を確実に取り除く(スケーリング)ことです。そうすることで歯肉の炎症をコントロールできればインスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールも改善するということが、日本での研究を含めた多くの臨床研究で報告されています。
一方で、全ての症例で血糖値の低下が生じないことも明らかになっており、どのような糖尿病患者さんで血糖値が下がりやすいのかを調査した今後の研究成果が待たれています。
かかりつけ歯科医院を作りましょう
歯を失わないということは、生活の質を直接低下させないだけでなく、生活習慣病や認知症などの予防や管理にも深く影響してきていることが明らかになってきています。歯周病コントロールのためには、歯科医院での予防的なケアや専門的なアドバイスを受けるのが有効です。定期的なブラッシング指導を受け、自己流の間違ったブラッシングを続けないことにもつながります。かかりつけの歯科医院をつくり、年に1、2回のチェックとクリーニングを行うことが、歯周病と糖尿病の管理という観点からだけでなく、将来の快適な生活にもつながるでしょう。
治療が必要になったら・・・
口の中のトラブルがあれば、すぐに歯科医院を受診しましょう。治療が必要な病変は早めに発見して早めに治療することが、重症化させないために重要なポイントです。一方で、受診した結果、治療が必要になることもあります。その際にもし血糖コントロールが悪かったら、治療効果が出にくかったり、治療をすぐに行えなかったりする場合もあります。治療を進めてよいか、歯科医だけでは判断できない場合には、糖尿病の主治医に確認をする場合もあります。まずは、ご自身が糖尿病をお持ちであること、薬の治療を行なっていることなどを歯科医に伝えてください。
また、歯科治療後、治療に伴う痛みなどで食事がとれないこともあるでしょう。糖尿病の薬の治療を行っている方で食事がとれない場合には、薬の調整が必要になることもあります。薬の調整方法を相談するためにも、歯科治療を予定しているときには糖尿病の主治医に伝えるようにしましょう。
2023/08/01
皆さんの歯と口の健康を守りたい―その思いを実現すべく歯科医療従事者は日々現場で尽力しています。 歯科は、患者さんの 「歯」 を守るのみならず 「口から食べられる」 という人生の楽しみを支えるとてもやりがいのある仕事です。
超高齢社会のなか、加齢による摂食嚥下機能をはじめとする口の衰えから全身のフレイルが増加することが予想され、 重症化予防に貢献できる歯科の果たすべき役割は、より大きくなると考えられています。 そのため、よりいっそう 「未病の段階でのスクリーニング」の重要性は高くなっていくでしょう。
今回は、摂食嚥下障害の簡易的スクリーニングと嚥下トレーニングについてわかりやすく説明します。
また、栄養状態の着眼点についても解説します。 皆さんで手軽に取り入れられる検査項目や、摂食嚥下に おける今すぐ実践できるテクニックをご紹介します。
★★★問診シートを用いた簡易的検査で 嚥下機能をチェック!★★★
特に、 75歳以上の高齢者は注意です。「食べている量が減っていないか、体重が減少していないか、むせや飲み込みづらいことはないか」 を考えてみましょう。加齢とともに身体機能は低下しますが、嚥下においても同様に機能低下が起こりやすくなります。
たとえば、喉頭の位置が下がってきたりします。
ただ、この段階では大きな筋力の低下はみられないため、嚥下に不都合な問題が起きることは比較的少ないです。しかし、年齢とともに徐々に筋力は衰えていき、75歳を過ぎてくると嚥下に十分なだけの喉頭を引き上げる力(飲み込む力)が衰えてくるといわれています。
このことにより一度に嚥下できる量は少なくなりますし、食道入口部の開きが狭くなり食道に入るはずの飲食物が咽頭に残留し、気管に入ってしまい、誤嚥のリスクが上昇します。 これが嚥下障害の要因となります。
嚥下障害が起きると食事の量が減り栄養不足になりやすく、さらなる筋力の低下を招く負のサイクルに陥ってしまいます。
平均寿命と健康寿命との差が課題に挙げられるように、生涯にわたって健康に過ごすための積極的な取り組みが期待されています。歯科は、口腔ケアを通じて健康寿命の延伸に貢献しています。自分の足で歯科医院に来院してくる健康な高齢者が多い方がうれしいですよね。けがをして歩けなくなってしまった際に
リハビリをするように、筋力が低下している場合は嚥下するための筋力を取り戻す訓練が必要です。
■30秒で安全!! 嚥下障害のスクリーニングを実践しよう
嚥下障害が疑われる際には、精霊式嚥下テストのみならず反復唾液嚥下テスト (RSST)を行うことで、より正確に判断すること ができます。30秒で安全にできる試験であること から家庭でも十分に取り入れられる方法であり、スクリーニングテストの精度も高いです。
方法:口腔内を湿らせた後に人差し指と中指で甲状軟骨を触知。
その後 空嚥下を30秒間で可能な限り繰り返す。30秒で3回以上を正常、2回以下を陽性と判定します。
1 回の嚥下の判定は、指1本分以上喉頭が引き上がっているかが目安になります。 陽性の方には専門の医療機関を紹介すると良いでしょう。 RSSTは簡便で安全に行える検査ではありますが、認知機能の関係で指示が伝わらず偽陽性になってしまう患者さんも一定数含まれてします。歯科医院に来院される患者さんの意思疎通ができるかもあわせて確認しましょう。
★★★栄養状態をチェックしよう!★★★
患者さんの歯の健康を守るにあたり、実際に食べることができているかは重要です。歯科医院は、医科と比べて患者さんが 定期的にメインテナンスで来院される機会が多いため、日々の変化には比較的気づきやすいです。嚥下障害になると健康を保つだけの栄養を十分に摂ることが出来ず、徐々に痩せる方が多いです。医科において入院時に栄養状態をチェックし、その後の生存率を調査すると栄養状態が良好な患者さんに比べ、低栄養患者さんは生存率が著しく低いことがわかっています。これは、生活機能の低下がフレイルの進行を加速させるためです。歯科から患者さんの「食べる」を支えることは、患者さんの命を間接的に救うことに大きく貢献しています。
◆脱水症状を見極める
特に高齢者は、体内の水分量が少なく喉が渇いたと感じる感覚が鈍いため、
脱水症状を起こしやすいです。
これは年齢を重ねるごとに嚥下機能や食欲が低下することを理由に、飲食量が
減ることに起因します。水分量を保つのに必要な筋肉量の減少、腎機能の低下なども
要因となります。以下に、脱水状態になっていないか簡易的に確認できる方法を2つ紹介します 。
ヒトの体の構成比率は大部分が水分を占めるが年齢と共に体内の水分量は減少する
■ツルゴール反応 方法:手の甲を親指と人差し指でつまんで、
少し持ち上げる。
脱水状態になっていると、皮膚が元に戻るまでに時間がかかります。2秒以上戻らない場合は脱水を疑いましょう。
■CRT (毛細血管再充満時間) 方法:指先を5秒間圧迫後に色の変化を見る。
指先の圧迫を解除してから2秒以内 高齢者の場合は4秒 ほど) に赤みが戻らなければ、末梢循環が悪い(税水状態に陥っている)と判断できます。
■適切な水分補給を知る
水分補給とは、水を飲んでいれば良いわけではありません。体には塩分やカリウムなどのミネラルが含まれているため、水分だけを補給すると、体内の塩分濃度を適正に保つために水分を体外へ排出しようとします。 「夏場の炎天下での活動をする際には塩を舐めた方が良い」といわれるのはそのためです。塩飴などを利用するのも良いでしょう。
特に高齢者は喉が渇く感覚が鈍いため、気づかないうちに脱水状態に陥っていることも少なくありません。 ただ、一度に多量の水分を補給するのは難しいですし、体も吸収することができません。そこで、朝もしくは前日の夜に水の入った1リッ トルのペットボトルを用意してもらい、「寝るまでに飲み切ってくださいね」と指導することで、無理なく脱水対策を行うことができます。
★★★嚥下体操を実践しよう!★★★
食べることに不安のある状態から 「食べられる」状態に改善するための
具体的なトレーニングをご紹介します。
最初に行っていただきたい取り組みは、嚥下体操です。
誤嚥を起こすタイミングに 「食べ始め」は多いですが、それは体が 食べるための準備が整っていないからです。 そのため、走る前に準備運動をするように食べる前にも準備運動を行います。
食事をとる前に嚥下筋の準備体操をすることで、嚥下をスムーズにすることができます。 食べ物を使わない訓練のため、安全性が高いうえ1セット1~2分ほどで実施でき、 気軽に取り入れられることがポイントです。
まずは、深呼吸を行います。鼻から息を吸ってお腹を膨らませて、ゆっくり口から息を吐き出しましょう (腹式呼吸)。 次に首から肩甲骨周りをほぐしていきます。 肩や首周りの可動に制限があると嚥下運動を妨げてしまいます。 その後は、口腔の体操を行います。 頬を膨らませる、舌を突き出す、舌を回すなどの運動を行い嚥下に必要な筋肉を動かしましょう。 最後は発声を行い深呼吸 です。この一連の流れがワンセットです。
★★★嚥下のための筋力アップトレーニング★★★
◆吹き戻しトレーニング
■目的と効果:唇や口周りの筋肉が鍛えられるほか腹式呼吸が
自然と身につきます。 呼吸機能の改善にも効果が見込めます。
■主な対象者:呼吸器官の筋力の衰えから食事中にむせてしまうことが多い方。
また話すだけで疲れを感じてしまう方。 舌圧の低下がみられる方など。
■方法:胸を張って姿勢を正し鼻から息を吸います。 そして正面からやや上を向くような角度で吹き上げます。
◆嚥下おでこ体操
■目的と効果:嚥下動作時にかかわる筋力の強化が見込めます。 即時性のある運動のため、食前に行うのが効果的です。 食前に行うことで、食道の入口を大きく開き食べ物の通過を良くし、食事がしやすくなります。
■主な対象者:食べ物が口に残ってしまう方。 また、食塊が喉の奥に残ってしまい嚥下に不安がある方など。
■方法:座った状態で手のひらを額に当てます。 頭が動かないように手で押さえながら
おへそを覗き込み、手のひらと額での押し合いを5秒間行います。
◆舌突出嚥下訓練
■目的と効果:人は嚥下をする際に喉頭を引き上げることで咀嚼物を飲み込んでいます。 舌を前方に固定することで、嚥下動作時に上咽頭収縮筋の収縮運動に負荷がかかり、
同筋の筋力強化が期待できます。
■主な対象者:口腔内で食塊をコントロールできずに食べこぼしてしまう方。また、咽頭期の舌根部と咽頭壁の接触不全がみられる方など。
■方法:舌尖部を口腔外にできるだけ突き出し、空嚥下します
★★★歯科が目指すゴールとは? 患者さんの「食べる」を支える★★★
歯科医院では摂食嚥下障害の確定診断はできませんが、スクリーニングで貢献することは可能です。 超高齢社会を迎えた日本において、歯科医療従事者でも患者さんの全身状態を把握したうえで治療方針を検討することが求められています。日本人の健康寿命はおおよそ75歳です。そのため75歳を境目に何らかの障害が起こることが増えてきます。 患者さんの違和感に気づき、歯科から「患者さんの美味しく食べる」を支えることが、ひいては健康寿命の延伸に寄与します。
【ワンポイントアドバイス】
嚥下体操を行うことが難しい場合の皆さんには?
認知的な機能の問題から私たち医療関係者の指示がすんなり伝わらないケースや体を思うように動かすことのできない方もいらっしゃるでしょう。そういった嚥下体操を行うことが難しい場合は、多動的に唇と頬のマッサージをすることで効果を得ることができます。
その際、患者さんの口腔内が乾燥している場合には、マウスジェル【人口唾液】を活用することをオススメします。 粘膜を保護することができますし、介助者にとっても操作性が向上します。
2023/04/17
本来の小児歯科は口腔育成と全身の発達育成です
口腔機能発達トレーニング=アクティビティ
当院ではプレオルソやマイオブレイス等の装置を使用した口腔育成・口腔機能発達トレーニングを行なっております。
※口腔育成装置・矯正装置を使用していない子ども達にも希望される方には口腔育成・口腔機能発達トレーニングを行なっております。
従来の歯科医院は痛くなってから、悪くなってから来院するのが当たり前でした。
しかし、今は「予防歯科」として歯のメインテナンスで通う患者さんが全国的にも増えてきています。
なぜなら、むし歯や歯周病になる原因が患者さんにも認識されてきたからです。
悪くなってからの対症療法ではなく、原因を除去してそうならないようにする原因除去療法が現代の主流の考え方です。実は、歯並びも同じです。
『歯並びは遺伝する?』
確かに親と子どもは顔や声が似るように、「遺伝的な要素」が決してないわけではありません。
しかし、最近の研究では、 歯並びやかみ合わせは遺伝的な要素は少なく、間違った舌の位置、間違った嚥下、 鼻呼吸ではなく口呼吸をしてしまうなどの「悪習癖」が原因であることがわかってきました。
たとえ遺伝的な要素があるお子さんであっても、 できるだけ早い時期から正しい嚥下・呼吸習慣を身につけさせてあげれば、 歯並びが良くなる可能性は十分に期待できるのです。
口呼吸はアレルギーなどが鼻疾患を引き起こすこともあります。
「うちの子供は鼻詰まりがあるので、鼻呼吸ができません」という保護者の方がいらっしゃいます。
事実、そういったこともあるでしょう。
しかし、多くの子どもたちが口呼吸をしてしまうから、アレルギー疾患から鼻疾患になり、 鼻呼吸ができないといった子どもも実はたくさんいるのも事実です。
これらすべての結果が歯並び、かみ合わせにでてくるのです。
見た目ももちろん大切ですが、歯並びが乱れていることは、 日常の歯ブラシも困難になり、むし歯や歯肉炎を誘発する要因になります。
遺伝の影響ももちろんゼロではありませんが、 先述した悪習癖(ポカン口、低位舌、異常嚥下癖、猫背、口呼吸)によって、歯並びも大きな影響を受けてしまいます。
※悪習癖は矯正治療後の後戻りの原因にもなります。
矯正治療を良い結果に導くためにも悪習癖の改善は必要不可欠です。
歯列は、舌・口唇・頬などから常に圧を受けています
健全な歯列・咬合の安定には筋圧の均衡が保たれていること
が必要です。
こうやって、乳歯から永久歯という一生の中で一度しかない歯が生える大切な時期に、 悪習癖によって、歯は正しいポジションに生えたくても生えることができないのです。
そして、咬合(かみ合わせ)も悪くなります。
ちゃんと歯が並ばなければ、上下の歯がきちんとかみ合うことはありません。
しっかり噛めなければ、食べ物は丸呑みになります。
それは、顎の発育を抑制し、そして、胃腸にも負担がでるため、体の成長にも支障をきたします。
「歯並びは、遺伝的要素が全てではない」のです。遺伝的な要素よりも、ポカン口を代表とした悪習慣が歯並びを崩す大きな要因となっているのです。
だからこそ、なるべく早期に子供に身につけさせたい大切な習慣があるのです。
近年、習い事をしている子ども達が多く見られます。スイミング、ピアノ、塾、英語、野球、サッカー、空手…。
理由を伺うと、「運動は体に良いから」「将来、プラスになるから」「子どもの才能を伸ばしてあげたいから」、 という答えが返ってきます。
しかし、勉強ができて、顔の形も整った健康的で魅力的な子どもに育つためには必要なことは 「お口を閉じて鼻で息をすること」です!
習い事をするなら、お口を閉じて鼻で深い呼吸ができるようになるトレーニングに通院することをお勧めします。
子ども達の未来を輝かせるために「舌の位置、呼吸、嚥下、唇を閉じる」などといった、 教えられなければ身につくことのない習慣を身につけさせてあげなければならない のです。
ただ歯並びが悪いから、歯並びを良くするといったような「対症療法」的な治療ではなく、 その根源となった悪習癖を取り除きながら、歯並び・かみ合わせを良くするための口腔育成・矯正治療を行なっております。
2023/01/11
睡眠の質を上げて、良い呼吸法を生活に取り入れよう!
前回に引き続いて私の拙著「歯科医だから分かった睡眠呼吸障害の治し方」
の話です。
1.本の出版に至った経緯 自分の病
7年前の2015年の秋ごろから診療中に度々、息苦しくなり診療中に胸痛と頭痛で診療が出来なくなり、患者さんの合間をみて休み休みの診療となります。血圧を図ると収縮期が160から180、拡張期も90から100、心拍数も120,130となり、そのまま年末まで歯医者の不養生で放置した状態でいました。
年末も迫る12月年の瀬の迫る29日の夜中、就寝中に突然、息苦しさで目が覚めたのです。心臓はドキドキと鼓動を打ち、しばらくすると落ち着いたのでその時はホッとしました。しかし、これがこの後、約数年間にわたる「睡眠呼吸障害(SDB:Sleep-disordered breathing)」との闘いの幕開けになろうとは、想像もしていませんでした。
睡眠呼吸障害とは睡眠時に呼吸が停止したり(無呼吸)、弱くなったり(低呼吸)することで身体に悪影響を引き起こす病気を言います。
なお、皆さんご存知の「睡眠時無呼吸症」は睡眠呼吸障害の一部です。
睡眠時無呼吸症はその名の通り、寝ている間にたびたび気道が閉塞して無呼吸になり、日中の眠気などに悩まされる病気です。しかし最近では、睡眠時無呼吸症の診断基準に当てはまらない患者さんの中にも、正常な呼吸が障害され、そのことでさまざまな症状を引き起こしている人が子どもから大人まで、想像以上に多いことがわかってきています。
むしろ、無呼吸がほとんどなく、いびきも目立たないために家族も気づきにくく、日中の体調不良だけが突出してしまうため、「何かを受診すればいいのだろう?」と悩み、さらにさまざまな科で原因がわからず、「ドクターショッピング」してしまうケースが問題になっています。
こうした背景から睡眠時無呼吸症も含め、広く「睡眠呼吸障害」という名称で、診療、治療をするようになってきています。
私の場合もまさにこうしたケースで、さまざまな不調の原因が睡眠呼吸障害に関係しているとわかるまで、6ヶ月以上の時間がかかりました。睡眠時無呼吸症があったのですが、いびきはほとんどなく、無呼吸頻度も少なかったからだと思います。
私が最も症状のひどい頃、あいうべ体操を広めらたことで有名な今井一彰先生をたまたま壱岐市の歯科医師会でお呼びし、口呼吸の弊害、鼻呼吸の大事さを知りました。私の睡眠呼吸障害に関係ありそうなことが分かってきました。
世界で初めてIgA腎症の患者さんの扁桃を摘出することで治した堀田修先生(腎臓内科)が会長を務められる日本病巣疾患研修会にも入会しました。
ちなみに睡眠呼吸障害は睡眠研究で有名なスタンフォード大学のギルミノー教授がいわれる「上気道抵抗症候群」や日本歯科大学名誉教授で初代顎関節症センター長の丸茂義二先生(まるもよしつぐ)の「舌骨低位症候群」なども含まれます。
2.どういう病気か
舌や口蓋垂や軟口蓋,甲状軟骨のさがり、副鼻腔炎、鼻炎、鼻中隔湾曲症、アデノイド、口蓋扁桃肥大、首の周りの脂肪や筋肉のサルコペニアなどによって気道を狭窄して無呼吸,低呼吸になって呼吸障害だけでなく、COPDや喘息、はたまた高血圧、不整脈、動悸、さらに循環器まで及び狭心症,心筋梗塞、心房細動、大動脈破裂、突然死にも及ぶ危険な病気です。サルコペニアや炎症と内臓脂肪による物理的解剖学的な気道の狭窄が原因です。病の起源とも言われます。
3.診断法として
内科,呼吸内科,耳鼻咽喉科等では、「無呼吸低呼吸指数」があり、5~15が軽症、15~30が中等症30以上が重症とされます。終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)でAHI 20以上でCPAP療法(経鼻的持続圧呼吸療法)がありますが、それ以下の軽症や中等症は歯科で作成するスリープスプリント(OA:オーラルアプライアンス)のケースとなります。
以前から、小児歯科医、矯正歯科医の中には舌筋の位置が悪いものは歯列不正、不正咬合となることがわかっていました。またその子どもたちがいびきをかかなくなる者がいることも知られていました。この病の大元は舌筋の衰えが関係しています。それがだんだんわかってきます。
そういう口腔育成や小児矯正などの研修会に参加し、マウスピースで舌の位置を修正する予防矯正の考案者に睡眠呼吸障害を教えてくださいとお願いするとその先生から,「それは百田先生がやったが良い」と言われました。
その後、恒志会という故片山恒夫先生のお弟子さんから構成される勉強会を知ります。全身を診て歯周病などを治す「恒志会」という勉強会に出会いました。お弟子さんというけど、私より10年以上の先輩の先生が主です。片山先生は、私が学生だった40年以上前に呼吸法、栄養などを考えて、う蝕や歯周病の治療をしてあったようです。かなり前衛的な勉強会です。そこで講演された当時、茨城県睡眠センター長の土井永史先生の講演なタイトルが「睡眠呼吸障害」だったのです。土井先生は熊本の出身で鹿児島ラサール高校から東京大学の医学部出身の精神科医です。
私の呼吸内科の主治医は「いびきをかくでしょう?」と言われるけどいびきは大してかかないので納得いきませんでした。しかし、この土井先生の講義を聞いていびきをかかないのに症状のない睡眠呼吸障害がありことを知りました。
そのあと、睡眠歯科学会にも入会しました。
その中のポスター発表で小児歯科で行われているMFT(口腔筋機能療法)が睡眠呼吸障害に効くという研究発表がありました。
4.口腔を扱うものが(歯科医)わかる病
①eラインやオトガイと甲状軟骨の最下点を結ぶライン、気管内挿管のマランパチ分類や首のまわり (40センチ以上)などが目安になります。
②舌と咬合平面との位置関係、舌尖の位置、舌の大きさ、口腔に舌の占める容積
③オーラルフレイルのパタカ検査(舌圧検査)
など歯科医が最も日常に注意して観察していればわかるものです。
④ユニットを倒して鼻呼吸が出来ず、むせてしまい比較的に長い時間のチェアタイムに 耐えれない人など歯科医なら理解しやすいかと思います。
⑤毎回治療中に眠りに入る人
健康寿命の条件として舌筋を始めとする口腔筋は、大腿筋に匹敵するくらい大事です。呼吸と関係し循環器にも影響します。
5.オーラルフレイルはフレイルの前駆症状として認知されつつあります。
現在オーラルフレイル予防として、口腔リハビリテーション(口腔リハ)などに口腔筋機能療法また口腔ケアとしての口腔清掃の必要性が周術期などにおいて重要視されています。しかし、誤嚥性肺炎の予防だけじゃ無く、病の起源となる睡眠呼吸障害は歯周病と変わらず、いや歯周病以上に大きな社会的貢献となるのです。
私は睡眠指導そして呼吸法指導、姿勢調整、口腔育成(迷走神経)から体幹育成と歯科学には医学として大きく広がる可能性を感じています。
6.壱岐の某病院(九州大学医学部卒:循環器h)の病院院長にも最近、お会いしたときに本の出版を褒めていただきました。
今は、呼吸法の指導も鼻呼吸や腹式呼吸やボーア効果の二酸化炭素CO2を貯める息どめの呼吸指導などに興味を持っており、壱岐の皆さんの健康長寿に貢献したいと考えています。
2023/01/01
皆様におかれましては、お健やかに新年をお迎えのことと存じます。
本年も旧年同様に、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、昨年は、かねてからの念願であった「睡眠呼吸障害」の本を上梓しすることができました。
一昨年の7月から本が出来上がる昨年8月までの1年間余りの月日を原稿編集に重ねてきました。
お陰様で、ネット販売の*Amazonでは、8月4日に出版して1週間は「歯の医学の売れ筋ランキング」
ベストセラー1位となり、順調な滑り出しで、現在もいまだに好調で10位以内に入ることもあります。
歯科界において「睡眠」と「呼吸」がタイムリーな話題となったようでベストセラーにつながったようです。
誠に嬉しい限りです。
今年度もさらに研鑽を重ね、皆さまの健康長寿、子供たちの口腔育成に寄与していきたいと考えています。
2023年 元旦
ひゃくだ歯科•ファミリークリニック
院長 百田 昌史
*Amazonだけで全出版本数の購買(全国有名3000書店で5割、その他の複数ネット販売で3割)の
約2割を売り上げる。よって全購買数の目安になる。
2022/07/29
先日、お父様が100歳になられた70代の娘さんが歯のメンテで来院された。このお父上は若い頃は町会議員もされた壱岐島内では有名な方である。
ほんの2、3年前まで壱岐市の老人会長として何十年もの間務められ、多くの会議に出席された。我が歯科関係の会議でも出席頂き、いつも大きな声で豪快な素晴らしいご意見をいただき、誠に感謝の至りである。
話は変わりますが、壱岐島の北東部の箱崎地区には、男岳(おんだけ)と女岳(めんだけ)と夫婦(メオト)の山々がある。ともに男嶽神社と女嶽神社が鎮座する。壱岐島は神の島で名高い、その中でも屈指のパワースポットの霊峰である。先ほどの翁は若い頃、この山同士を結ぶ吊り橋を掛けて夫婦(メオト)橋として観光名所にしようと一大プロジェクトを構想された。広大な夢を抱いてあったのだが、残念ながら実現には至らなかった。
しかし、娘さんが言われるには、今もお元気で”巣ごもることもなく”「今日も自らお勤めに朝から出かけられた」と。以前、私が健康の秘訣は?とお聞きすると「一年中、温泉に行くことかな」と言われた。ルーティンですね。今日もきっと、温泉もお努めの中のメニューに入っていることだろう。自発的に外に出かけ、人と出会うことが好きなのである。
だが、娘さんが困っていることがあると言われた。毎月、宝くじを購入されるそうで、それをやめるように促すと叱られるそうである。恐らくまだ、脳裏に「夫婦岳の吊り橋」がdreams come true して いるのに違いないと私は娘さんと談笑した。
夢を持ち続け、夏も冬も「巣ごもらない」のが健康の奥義である事は言うまでもない。
2022/07/29
空いてる口(お口ポカーン)の「口呼吸」を「鼻呼吸」に変えると
☆運動パフォーマンスが上がる ☆喘息が完治する ☆リバウンドせずに体重が減る ☆脳卒中を防ぐ
☆疲れない体になる ☆体内のデトックスができる ☆睡眠の質が良くなる
二酸化炭素の働きを知ると酸素を最大限に活用できる
二酸化炭素の働き①酸素の運搬役②酸性度(PH値)の調整
『息止め』で酸素を少なくして、二酸化炭素をためれる身体を作ると健康長寿になる
①歩きながら息を止める 1分間歩いたら、鼻からゆっくり息を吐いて鼻をつまんで息を止め、中度から強度の息苦しさを感じるまで息を止めたまま歩く。そして鼻から手を離し、鼻で息を吸い、15秒間は呼吸を最小限にして通常の呼吸に戻す
②30秒歩き、それをくり返す
鼻呼吸をしながら30秒ほど歩き、鼻からゆっくり息を吐いて鼻をつまんで息を止め、中度から強度の息苦しさを感じるまで息を止めたまま歩く。そして鼻から手を離し、最小限の鼻呼吸を15秒続けて通常の呼吸に戻す
③息止めを8回から10回くり返す
歩きながら、1分間に1回ぐらいのペースで息止めをくり返す。息を止め、中度から強度の息苦しさを感じたら呼吸を再開し、最小限の呼吸を15秒続ける。これを歩きながら8回から10回くり返す。
①から③で12分くらいかかる
鼻呼吸のメリットとは?
☆吸い込んだ空気が肺に入る前にいらないものを取り除き、温めて湿気を与える ☆心拍数を下げる
☆一酸化窒素は肺に送られ、気道と血管が広がる ☆酸素が全身に効率的に行きわたる
☆動いている筋肉にたくさん酸素が送られるので、疲労物質の乳酸が減少する
[口テープ]口にテープを貼るだけで、呼吸法が身につき、睡眠の質が上がる。
睡眠不足は集中力の低下、機嫌の悪さにつながる。
体内酸素レベルテスト(B O L T) 二酸化炭素への耐性の測定
①鼻から息を吸い、また鼻から普通に息を吐く ②鼻をつまむ ③「息をしたい」という最初の欲求を感じるまでの時間を計る(つばを飲み込みたくなったり、気管が収縮するように
感じになったりしたら、終わる)
④欲求を感じた時点でストップウォッチを止めて鼻から手を離し、
鼻で呼吸を再開する※BOLTスコアは平均25秒くらい。
理想は40秒以上(アスリートでも20秒以下がいる)
1分間呼吸数・呼吸量を減らそう
通常、成人の1分間呼吸数は10回から18回⇒目標呼吸数は10回未満1ケタ
20以上の人は呼吸過多で呼吸系、循環器などに問題をかかえている。(例外:子どもは呼吸数が多い、乳幼児30〜40、新生児は35〜50)
2022/04/18
呼吸の問題は、少なくとも五歳まで(できれば生後三ヶ月まで)に、親子の日常生活習慣で解決しておきましょう。顔の表情、目鼻立ちと姿勢に現れてきます。
口呼吸を放置すると、多くは、心と体の問題を起こします。
5年経つと,明らかに現れるのが呼吸の問題と嚥下機能の問題です。もちろん歯並びの問題を起こす最も大きな力が呼吸と嚥下機能の問題です。
いくら歯並びを矯正してもこの呼吸と嚥下機能の問題が解決できなければ、歯並びが悪く戻ってしまうだけでなく噛めない人生を送ることになります。
歯が将来無くなる原因のトップが、この口呼吸に起因する疾患として歯周病、虫歯、顎関節症、食いしばり、睡眠障害内臓の下垂、免疫力の低下などなどです。
人間以外の哺乳類は、口と鼻は直接つながっていません。
ですから大きなものを口の奥まで入れて、口を完全に塞いでも人間以外の哺乳類は鼻で呼吸ができます。
人間は声という、複雑な、呼吸で作り出す音を出します。
姿勢、態度など眼、鼻、口、耳、と触感から作り出される五感が作り上げる機能美。その機能美の問題も口呼吸です。
ただ口を閉じているのが鼻呼吸ではなく、日常生活の多くの問題に現れる状態が口呼吸かどうかを物語ります。特に睡眠時無呼吸との関係が大きく、この問題を抱えている子どもたちは(この調査が2005年あたりですので)今では一部ではなく全体に起こっている社会になっています。
・人間は、がんの天敵である「ケトン体」を自分で作ることができる。
がんの原因は、「遺伝子変異」か、それとも「代謝性疾患」か。それによって、がんへのアプローチが180度違ってくることを、あなたは知っていましたか?
といっても、栄養学の専門家エレン・デイヴィスによれば、学術分野および腫瘍薬学分野に身を置く人々の多くは、
「がんは、遺伝子の異常により起こる」という考え方に固執しているといいます。
それは、日本でも同様です。
がんの三大治療である、手術療法、放射線療法、薬物療法の大部分は、遺伝子変異説に基づいています。またすべてが、がんを攻撃する対症療法という点でも共通しています。
いっぽうの「代謝異常説」。初めて耳にしたという人も多いかもしれません。代謝とは、食べたものをエネルギーに変換すること。がん細胞は正常細胞に比べて、ミトコンドリアで行われる呼吸によってエネルギーを産生する能力が劣っていることがわかっています。
つまり、人体の正常な細胞が行っている呼吸が行われなくなり、代わりに糖の発酵によってエネルギーを産生しているのです。
この「代謝異常説」は、ノーベル賞を受賞した生化学者オットー・ワールブルク博士が、今から90年以上も前1928年に論文で発表しています。
ヒトは細胞内のミトコンドリアにより栄養素(糖質・脂質・タンパク質)と酸素からアデノシン三リン酸(ATP)を作り出し,生命を維持しています。呼吸によってのみ酸素は体内に取り込まれます。呼吸は、吸う/吐くを繰り返すリズム運動ですが、その呼吸運動には様々な調節機序が働いていて、生体環境バランスを保っています。
呼吸によって調節しているのは、血液中の酸素の濃度とともに、栄養素(糖質・脂質・タンパク質)と酸素からATPを生成するときに作り出される二酸化炭素の濃度です。二酸化炭素は肺から体外へ排出される物質ですが,決して不要な代謝産物ではありません。血液や体液の酸性・アルカリ性を調整する重要な物質で体内を弱アルカリ性に保つ重要な役割を担っています。
少し回りくどいことを言いましたが、今回の鼻呼吸と口呼吸の違いに結びついてきます。鼻呼吸は、吸い込む空気に適当な湿度・温度を与え、空気中の微細なゴミや細菌・ウィルスを鼻腔内の毛や粘膜に吸着して、気管や肺を保護しています。さらに、鼻の奥は脳の底部と接しているので、車のエンジンのラジエーターのように脳の過熱を防ぐ役割もします。
そもそも口呼吸を使うのは哺乳動物ではヒトだけです。他の哺乳動物は鼻呼吸しか使いません。ヒトも乳児期には基本的に鼻呼吸のみですが、言葉を話すような時期になると口呼吸を使う機会が生まれます。しかし、最近ではアレルギー疾患があって鼻が詰まりやすい、扁桃腺やアデノイドが大きく鼻の通気性が悪くて鼻呼吸がしにくい、そのために口呼吸に頼る習慣がついた子供がそのまま大人になることが少なくないのです。電車の中で口が少し開いている人(=口呼吸)をよく見かけますが、若い人たちが圧倒的に多いようです。
息苦しいと感じる時には楽に肺に酸素を取り込める口呼吸に頼りがちで、必要以上に二酸化炭素を排泄してしまい、血液中の二酸化炭素の濃度が低下してしまいがちです。このことは困った事態を招きます。すなわち、動脈中の二酸化炭素の濃度が低下すると各臓器に酸素を補給する動脈が収縮して細くなり、末梢の循環が悪くなります。さらに酸素を運んでいる赤血球が細胞近くの毛細血管のところで酸素を手放しにくくなってしまうのです。つまり、細胞全部に酸素が十分に届かなくなってしまうのです。深呼吸を続けていると手足がしびれて、筋肉が硬直してしまう過換気症候群はその極端な状態です。口呼吸を盛んにしている人は軽い過換気状態が続いていることになります。
口呼吸は結果的に酸素を体全体に届けにくい状態です。代謝が低下し、疲れやすく、疲れが取れにくい、不安にもなりやすいという状態を招くのです。それ以外にも沢山の健康上の問題が生じやすくなります。例えば、幼少時に口呼吸を続けていると顎の発育が悪くて歯並びが悪くなり、外気を直接吸い込むので喉・気道の炎症を起こしやすく、免疫系が不安定となります。睡眠中の口呼吸は、いびきや睡眠時無呼吸を起こしやすく、睡眠障害の原因の1つになります。
口の中が乾燥しやすい、唇が荒れやすい、頻回に水分を摂らないといけないのは口呼吸の可能性が高いので、一度、軽く鼻から吸って鼻から吐く鼻呼吸の訓練を始めることをお薦めします。
乗るだけ簡単な脚のストレッチ
ふくらはぎは第二の心臓です
わたしたちの全身の血液は、心臓から送られて、また心臓に戻ってくるというように循環しています。上半身の血液は比較的容易に心臓に戻ることができますが、下半身の特に心臓からもっとも離れている足先の血液は、重力に逆らいながら上っていかなければなりません。心臓だけでこの一連の動きを行うとなると、結構な負担になってしまいます。この時に心臓の働きの助けとなっているのが、脚の筋肉を動かすミルキングアクション(乳搾り)と呼ばれる機能です。筋肉の収縮、弛緩を繰り返すことで血管を圧迫し、心臓に戻ろうとする血液をスムーズに押し上げるのです。
脚には全身の筋肉の3分の2が集中していますが、中でもミルキングアクションに重要なのはふくらはぎの筋肉です。ふくらはぎの筋肉が良く動くと血液の流れも良くなっていきます。
ストレッチボード【マーシーバンバン】とは
毎日の立ち仕事やデスクワークで足先が冷える、長時間の車の運転でふくらはぎがむくむといったお悩みは多くの方にあると思います。長時間筋肉を動かすことができずミルキングアクションがうまくできないため、脚に血液が滞ってしまっている状態です。脚の血行が悪いと脚のポンプ作用も弱まるので、心臓に負担が掛かり、高血圧の原因にもなります。
【マーシーバンバン】は、乗っているだけでふくらはぎの筋肉が伸ばされて、血流が良くなり、筋肉の柔軟性を出してくれる器具です。背筋も伸びるので、姿勢が良くなり、肩こりや腰痛にも効果がありますし、足首の動きも改善されますので、ケガの予防につながります。また、インナーマッスルも鍛えられます。
しっかりふくらはぎを伸ばし、血流の流れを改善し、柔軟性のある筋肉を保つよう心がけましょう。
当院では、1回5分乗ってストレッチをしていただきます。
専用の器具を取り付けることでO脚矯正の施術も可能です。
【マーシーバンバン】はこんな方におすすめです
◎全身の健康になる、舌の吸盤化を進めたい方
◎仕事などで長時間同じ姿勢をとることが多い方
◎肩こりや腰痛でお悩みの方
◎疲れがたまりやすい方
◎姿勢が気になる方
◎スポーツなどで足がつる方
◎運動不足の方
◎お腹が気になり始めた方
認知症の初期症状にとしてやる気が出ないとか感情が鈍くなるとかがある。
それは『扁桃核』が萎縮するからだそうです。長谷川医師は「親指を刺激すると脳がたちまち若返りだす!」いう本を書いているが、ペンフィールドのホムンクルスをみると指に負けないくらい『口』も感覚野が広いこと分かると言われる。口の中をキレイにしてあげることや歯磨きや咀嚼は感覚野、すなわち脳に刺激を与える。
という意味で大事であるとのこと。単純に一噛み3.5ccの脳の血流が増えるそうである。
思っている以上に、口腔ケアの影響は大きく、さらに歯科の可能性を感じるそうである。
この長谷川理事長は近いうちに歯科医師をクリニックに受け入れて歯科治療外来も受け入れられるようにし、チェア20台ぐらいある大きな歯科医院を作って、いくつかの内科クリニックに歯科衛生士を派遣して口腔のメンテナンスをしていくことを考えているそうだ。
A)❶舌(した:ベロ)の働きとして、食物を味わうこと(味覚)・食べ物を運ぶ(嚥下:えんげ)・発声(発音)があります。しかし、昨今、舌のもっと優れた働きが分かってきました。今回はその働きについてお話しします。
以下のカッコ〔〕部分は読み飛ばし可能です。
〔まず、舌の構造についてですが、あきらかに筋肉のかたまりで、舌筋です。また、舌筋は7つの筋肉でできています。
外舌筋: 茎突舌筋 舌骨舌筋 オトガイ舌筋
内舌筋: 上縦舌筋 下縦舌筋 横舌筋 垂直舌筋からなります。
外舌筋は、舌の位置を変える筋肉で、内舌筋は、舌の形を変える筋肉です〕
〔人間の600個くらいある筋肉のなかでも、舌の筋肉は特殊な構造で出来ています。普通、そのうち400個は自分の意志で動かせます(骨格筋:その他は、意志で動かせない内臓筋、心0筋があります) その骨格筋は、骨で始まり(起始点)骨で終わります。(停止点)〕.
その一つである舌筋だけは違って、舌根は舌骨で始まるけど、舌の先は停止点がありません。フリーです。よって、舌尖は骨にくっついていないのでほっといたらドンドン垂れ下がります。この下がりが問題なのです。
B)❷❸さて、皆さんの舌の先はどこにありますか?①下の前歯の裏②上と下の間③上の歯の前歯答えは、舌は、上の前歯の裏でさらに上の歯肉の出っ張り(スポット)です。
❹しかも、舌の先から根もとまで全体がくっついた状態がベストです。③え舌力が全く足りない、下に留まった低位舌 ②前だけ根元が伸びてない前位舌①根元まで上顎についた正しいベロの位置です。
❺舌の位置が正しくないと ①歯並びが悪くなり、出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)、歯並びが凸凹に(叢生:ソウセイ)なりやすくなります。
❻②さらに口呼吸(こうこきゅう)になってしまいます。人間はもちろん動物は本来、鼻呼吸です。口呼吸だと喘息、アレルギー(アトピー)、免疫機能が下がり、口臭、ドライマウス(口腔乾燥)、低酸素血症など病気を引き起こします。
❼また、顔がたるみ、二重あご、首が短く見え、不機嫌そうな口角の下がったブルドッグ顔のマリオネットラインや目の下がゴルゴ30 のようなラインが出たり、シワが増えます。
❽発音も、問題となり、サ行、タ行が言えなくなり、滑舌が悪くなります。眠りもわるくなって、疲れが取れなくなって、スッキリ起きられなくなり、睡眠時無呼吸症となります。
❾集中力も低下し、酸欠状態 となり、舌も噛みやすくなります。
その他にも、舌が下がると、人間本来の鼻呼吸ができなく、口呼吸になると風邪をひきやすく、誤嚥性肺炎 など呼吸器疾患、高血圧、高脂血症、不整脈、糖尿病 となり、やがて心臓疾患、脳血管疾患、ウツ病など精神疾患にもなり得ます。
C)舌の位置が正しくなると•••
舌が上がれば、これらの疾患の予防となり、改善することも可能で、目力が出て、凛とした顔になり、集中力がアップし、姿勢も良くなって、免疫力が上がり、健康長寿となります。
D)最後に舌のトレーニング方法 (舌力をアップ:舌機能矯正法)
⑴ベロ回し体操(ゴリラ体操)
クチビルと歯の間に舌先端を入れてグルグル、左右それぞれ20回ずつ
⑵あいうべ体操 大きくユックリ30回
⑶舌の吸盤化 これは舌の先端から根元まで吸盤のように上顎の天井(口蓋)にビッタとくっ付けてクチビルを結んで1分間、1日4,5回試みるとダンダン舌が持ち上がって吸盤化します
その他にもいろんな舌力をあげ、正しい駐車場に導く方法があります。
⑷舌はがし 指の力で無理やり舌をはがしとり舌位置をかえます。
⑸口腔内装置(マウスピース、オーラルアプライアンス)による舌の矯正など
彼から教わったこと、人間は、本来、動物たちと同じように鼻で呼吸します。しかし、言葉を使うこと、発音をすることが出来るようになって、口で呼吸することも出来るようになりました。でも、この口呼吸がいろんな弊害をもたらします。
実は私は、この口呼吸が多くなって、睡眠の時に呼吸困難になって、死にそうになった経験をしました。2年半ばかり前ですが、当時、私は、仕事をバリバリし、その後 健康のためとランニング、ジョギングと頑張っていました。そして、口呼吸が頻繁になってしまいました。そして、睡眠時に、気道の粘膜や舌筋が垂れ下がり、呼吸困難が、起こってしまいました。その瞬間の覚醒した時の血圧は200/100以上、突然死してもおかしくない状態でした。昼間も鼻炎、後鼻漏があり、重度の肩こり、背中のコリ、肺機能も落ち、肺活量2800cc(成人男性 正常3000cc~5000cc)おそらく肺年齢80歳以上、その後不眠症にもなり、パニック症も経験しました。歯科医師なのに、改めて自ら、口腔、及びその周りの鼻腔、咽頭、喉頭などの筋肉の大事さを知ったのです。
そして、口腔周囲の機能低下によって、さまざまな病気が起こることも、説明できるようになりました。一部の例ですが、人は口呼吸で呼吸障害となり、うつやパニック症を起こし、さらに、慢性上咽頭炎や扁桃炎、歯周病などの炎症産物が血管を通して移動し(病巣疾患)、肩こり、腰痛、アレルギー、リウマチを発生し、肺機能だけでなく、心臓などの循環器(狭心症、心筋梗塞など)にも影響を及ぼします。その他 関係する病気は下記に列記します。
結論、健康長寿を全うするには、皆が知ってる脚を使って太もも(大腿筋)を鍛えることと、さらに
①あいうべ体操(30回以上)などの口腔周囲筋を中心とする顔面を、懸命に動かし、舌を上顎の天井(口蓋)にくっつける事。
次に、寝る時に、②就寝時に口テープを貼って寝る、口呼吸をやめ、鼻呼吸に無理やりに変えること。
最後が、生理食塩水で、③鼻うがい(病巣感染疾患)を150mlとたっぷりすること。これらを皆さんに伝えたいのです。
これを素直に聞いて頂いて、実行して頂いたら、病気から遠ざかり健康長寿となります。
100歳長寿も可能と思います。そして、さらに質の良い睡眠も重要です。健康の要素、適度な運動、身体に必要な栄養 食事などの研究は進んできています。あとは良質な休養です。それは睡眠。睡眠の研究は、今から進んできます。
睡眠時に鼻呼吸ができると、良質な睡眠を摂ると健康長寿となるのです。これも舌の位置が大事で、低位舌に成らない様に舌尖を上顎前歯の後ろのスポットに置き舌背も口蓋に舌根部まで引きつけて置く事が出来れば、睡眠も良くなります。
【口呼吸と関連する疾患】
高血圧 糖尿病 高脂血症 アトピー ぜんそく COPD 花粉症 インフルエンザ 風邪 誤嚥性肺炎 蓄膿症 逆流性食道炎 便秘 潰瘍性大腸炎 クローン病 腎疾患 不眠症 睡眠時無呼吸症候 (睡呼吸障害) 多動症 うつ パニック症 認知症 パーキンソン病 関節リウマチ 頸痛症 腰痛症 線維筋痛症 慢性疲労症候群 掌蹠膿疱症 尋常性乾癬 歯周病 むし歯 顎関節症 ドライマウス 口臭 慢性上咽頭炎 *悪性新生物など
*睡眠時の呼吸が鼻呼吸で、睡眠が深くなるとガン細胞をたおすNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化し、ガンも発症しなくなります。
⭐️落ちベロチェック法
落ちベロのなっているかを、チェックする方法です。
❶「たたたた・・・」と たを連続で発声する
❷ 10秒間に「た」を何回言えたかを下記のチェックリストに当てはめる。
❸ 実年齢よりも少ない回数だった人は落ちベロの可能性大
○64回以下➡︎80歳以上
○65〜73回➡︎60~79歳
○74〜75回➡︎40~59歳
○76回以上➡︎20~39歳
(出l典:日本歯科大学の調査より抜粋)
皆さん 中村天風さんをご存知ですか?
健康と勇気をもたらす「心身統一法」を編み出された思想家、実業家です。日本で初めてのヨーガの行者で、医学者でもあります。
1876(明治九)年、福岡の旧柳川藩士の父 中村祐興(すけおき)と母 長子の三男 三郎として生まれました。修猷館(旧制中学)の出身です。
30歳にして、結核を発病。33歳の時、病気のため(肺結核)に弱くなった心を強くする方法を探してアメリカへヨーロッパへ。
日本への帰国の途上、エジプト カイロにてヨーガの聖人に弟子入りし、ヒマラヤで3年近く修行しました。帰国後、東京実業貯蔵銀行頭取などを歴任、実業界で活躍されました。
波乱万丈の人生を経て経済界で成功します。しかし、その後、突然財産を処分し「天風会」を創立します。後進の育成に取り掛かります。この「天風会」には、政財界の実力者数多く入会します。
ロータリアンだった経営の神様「松下幸之助」を始め、東郷平八郎、双葉山、稲盛和夫、広岡達朗、松本幸四郎(7代目)、松岡修造など文化人、スポーツ界など、著名な方から支持されています。
ヨーガ的には、自律神経系の調節法 尻・肩・腹の三位一体の調節法 「クンバハカ」を唱えてあります。①肛門を締める②肩の力を抜く③下腹に力を込める④刺激の強烈な時は、瞬間呼吸を止める。この4つを「クンバハカ」と言います。
腹が立ったり、恐れたり、心配したり、悩みがあったり、悲しみ、憎しみを感じた時に、何をおいても尻の穴を締める。尻の穴の括約筋は生理的欲求がある時以外は閉めておくものもである。尻が締まっていない人間の目からは出る光(オーラ)が違う。こういう人はすぐに、猛獣・毒蛇に食いつかれる。人間が消極的感情を持つとオーラが減ってします。感情がエキサイティングすればするほど人間の生命の炎はグッと下火になる。何をおいての尻を締める練習をする。気がついたときは、尻を締める。この習慣が第二の人生となる。と天風は講演で説明しています。
また最後にもう一つ、天風哲学の基本は“笑顔"です。
悲しい時、つらい時、そんなときは無理にでも笑顔をつくってみよう、そうすれば、自然と楽しくなってくるから-というのが天風哲学の根本にあります。
皆さんも今日から尻の穴を締めて笑顔で行きましょう!
今回この会が、朝日新聞社関係が募集した認知症援助イベントに、全国130の応募の中で、13グループにのこり、長崎県下で唯一の団体として選ばれました。認知症の方やその家族をサポートするカフェを、毎月開き、今後色んな認知症の方やその家族を応援していきます。私もスタッフの一員ですが、医療関係者 歯科医師として微力ですが、お手伝いをしていきます。
壱岐市立八幡小学校
私が嘱託で歯科校医している八幡小学校の来年度の新一年生の就学時前の健康診断が行われた。平成30年度この小学校に入学予定者は5名です。私の住む壱岐市芦辺町には、6校の小学校があるが、全ての学校が100人に満たない小規模の小学校ばかりです。
私の子ども頃には、各小学校一学年30人ぐらいの2クラスで、60前後で全校で各小学校に300から400人の生徒数がいました。
私が壱岐島に帰って開業した昭和63年 (平成になる一年手前)には、八幡小学校は生徒数はちょうど私たちの半分30人のクラスで全校生徒180人くらいだったと思います。
あれから30年、3分の1、4分の1と、さらに少子化、過疎化が進んでいます。
本日の検査内容は、坂口校長と壱岐教育委員会の石橋先生が見守る中、内科が近くの内科医の左野先生、歯科が私、聴力が芹川教頭先生、視力が養護教諭の三瀬先生でした。
過去の歯科医業は、むし歯の充填や修復、または欠損した歯牙の入れ歯等による補綴作業の職人技的な仕事であった。咀嚼の回復が最大の目的であった。
現在は、歯の補綴作業のみでなく、摂食、咀嚼、嚥下、発音、呼吸などの発育及びこれらの機能回復にある。また、周辺組織との関係性、それに増し、全身の健康との関わりも科学的に証明されている。
【現在またはこれからの問題点】
摂食、咀嚼、嚥下、呼吸など周辺組織との機能の重要性が言われている。
歯科医師は、特に口腔機能を始め、鼻腔、咽頭、喉頭、気管支等の呼吸器を実際、目で診ることができる随一の医療関係者として健康長寿の延命に関わることができる。
また、口輪筋、表情筋、咀嚼筋などに支配する顔面神経は、ものを考えたりする右前頭葉のとの関係性も言われており、今後の超高齢化社会において、大いに歯科医師は認知症などの改善に貢献できると思う。
【これからの可能性】
私は自己の病気経験で、人は舌筋、頬筋、軟口蓋、口蓋垂、喉頭蓋、喉頭の筋肉の弱り(サルコペニア)で、気道が狭窄し、口腔機能低下症(オーラルフレイル)となり、高血圧症、睡眠呼吸障害、精神疾患、動脈硬化症、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの疾患にドミノ倒しに発展する事を知った。
今、口腔内または、その周辺組織を診ることで、そういう疾患の事前予想が立つようになった。しかも、口腔の筋トレ(口腔機能訓練療法:FMT)を実行する事で、予防もしくは、これら疾患の根本治療につながる事を理解した。今後も、咀嚼などの機能回復を始め、これら口腔周囲筋のエクササイズ、トレーニングの指導による健康寿命の延伸の可能性、そしてその貢献性を伝えていきたいと思っている。平均寿命100歳への挑戦である。
口腔筋の運動トレーニング(ストレッチ)は、100歳まで生かす(健康寿命の延伸)!
Q&Aにしてみました。
口腔周囲筋(口輪筋 頬筋 舌筋 口頭挙筋群)の筋肉トレーニング(ストレッチ)の効果
【あいうべ体操 パタカラ体操など】
Q1 どうして小顔なるのか?
顔・首にある表情筋は、普段あまり使われない。使わない筋肉は重力に負けてだらっと下がり、顔デカになる。唇にある口輪筋は表情筋の中央にあり、ここを鍛えると表情筋を鍛えるのと同じで、キュッとなり、小顔になる。
Q2どうして口臭が無くなるののか?
口腔筋トレーニングで口唇を閉じる力が強化される。結果、睡眠時に口が開かず、鼻呼吸になる。鼻呼吸は、口呼吸と違って、鼻腔粘膜で、取り込まれた吸気が湿気と温められて上気道を通る時、粘膜に炎症を起こさなくなる。口臭は、炎症周囲に細菌が付着・増殖し、腐敗ガスによる。歯を磨き、むし歯、歯周病も無い口臭はほとんど喉から。
Q3口呼吸はどうしていけないのか?
口呼吸は、直接 乾燥した冷気が口腔粘膜や喉に炎症を起こす。口の中が乾燥し続けると唾液の働きが、発揮できず、歯肉炎を起こす。また、口内炎やむし歯も起こる。さらに、浸出物を多く出す鼻粘膜も、機能せずに鼻づまりを起こす。
Q4無呼吸はどうしていけないのか?
睡眠時の無呼吸 低呼吸は、睡眠中に首を絞められているのと同じ。呼吸が出来ないと酸素不足になる。酸欠は心臓に負担がかかり、不整脈、血液の粘性が上がり、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳溢血など様々な生活習慣病の原因となる。
Q5口呼吸と無呼吸の関係は?
口呼吸をしていると乾いた冷気が喉に当たり、喉の粘膜に炎症を起こし、上気道は狭くなる。同時に、口を開けると舌根は喉の方に沈下し、両者の働きで上気道は、閉鎖され無呼吸が起こる。
Q6イビキと口呼吸?
鼻を使わないで口で息をすることを口呼吸という。イビキも口呼吸である。イビキは、狭くなった気道を通過する時に起こる。ビル風や笛と同じ。イビキは病気。イビキ症、上気道抵抗症候群、睡眠時無呼吸症候群
Q7どうして無呼吸症が良くなるか?
口腔周囲筋トレーニングをすると、睡眠中に口唇が適度に緊張、舌尖がひきあげられた状態が保たれ、舌根が上気道に沈まなくなり、呼吸を止めることがなくなるから
Q8アトピーと口呼吸の関係は?
アトピーの原因は口呼吸による喉の慢性炎症が原因。喉の扁桃で作られるリンパ球が細菌を感作して起こる慢性扁桃病巣感染症が起因。鼻呼吸で喉に炎症を起こさないようにすると3ヶ月するとアトピー性皮膚炎は消失。手足に膿疱作る掌蹠膿疱症も同様
Q9脳の血流が良くなる
口腔周囲筋トレーニングをした状態で頭の中を近赤外線を使って覗くと(光トポグラフィー)、右前頭葉に血流が増加。ボケ防止になる。ものを考える大脳の前頭葉と顔面神経は最も関係がある。
Q10口呼吸を治すと頭が良くなる
口呼吸があると喉が腫れ呼吸が楽で無い。睡眠時に深睡眠が取れないと日中に影響。日中に眠気で、イライラ(落ち着きがない)、眠気防止に暴飲暴食にはしる。寝不足は集中力が無い
Q11口呼吸が治るとむし歯になりにくくなる
唾液は、従来から考えていた以上に殺菌、洗浄、潤滑作用を持っている。口呼吸になると、唾液が乾燥し、蒸発。よって、口呼吸の人はむし歯、歯周病になる。前歯が薄茶色
Q12口呼吸だと歯並びが悪くなる
口呼吸の人はおおむね口唇閉鎖力が弱い。歯列は、舌が外に押す圧力と口輪筋・頬筋が内側に押さえようとする拮抗力で保たれている。
Q13口腔周囲筋トレで顎関節症も治る
舌筋ダンパーが強くなり、歯の接触グセ(※TCH)が少なくなり、顎への負担が無くなる。
※TCH 歯の接触している時間は1日17分30秒
Q14顔面神経麻痺や同様な症状の方へのリハビリに有効
表情筋の働きは顔面神経によってコントロールされている。麻痺した神経は筋肉に的確な刺激を送れば、時間かかるが、神経が再生し、蘇る。表情筋の集約する口輪筋を刺激すれば、快復する
Q15原因不明の皮膚疾患やニキビができなくなる
口呼吸があると喉の粘膜にも 炎症を起こす。喉にあるワルダイエルリンパ輪は、外からの細菌を防いでいる。しかし、口呼吸で乾燥すると炎症を起こし、防御機能を失い、逆に菌をリンパ球の中に取り込み血液を介して全身に廻し、乾燥肌、皮膚のかゆみ、原因不明の皮膚疾患となる(慢性扁桃病巣感染症)
パタカラ創案者の歯学博士 秋広良昭先生の文章を著者が一部改訂 百田昌史
皆が一回は見た事がある足つぼマット、足裏マッサージ、官足法、近澤式などの足もみ健康法。近年、医学者
などによって、この医学的科学的根拠が紹介されています。
【足つぼが痛い原因】
足裏反射区(≒足ツボ)に留まり結晶化した『老廃物(乳酸、尿酸、尿素)がマッサージやマット踏んだ時に細胞を圧迫する』ので、痛みとなります。足は日頃靴下や靴に覆われていて、しかも一番身体の下にあって老廃物が停滞しやすい場所です。
踏み続けるとその老廃物が小さくなり、最後に無くなります。そうすると、いろんな病的症状が改善され健康になるとのこと。効果が、出る期間は30代で3ヶ月、50代で5ヶ月。踏む時間は15分から20分間。
継続は力ですね!お薦めです!
【科学的根拠】
1.ストレス耐性向上
脳神経外科の観点 脳には、人間脳と言われる大脳新皮質と動物脳と言われる大脳辺縁系があります。ストレスを受けた時にコントロールし難いのが、動物脳の大脳辺縁系です。自我(ここではしなやかで不屈の精神の意味)を強化することでコントロールすることができるようになります。自我のある場所が脳科学で最近、分かりました。大脳の左右の中央で人間脳と動物脳の間にある帯状回を中心とした部分です。
足の裏の脳に関わる領域(親指周辺の反射区)は、自我(しなやかな不屈の精神)の領域に一番近く反応しやすい部位なのです。足踏みを続けていくうちに→ストレスに立ち向かう(自我の強化)、痛みが和らぐ→ストレスに打ち勝つストレスに打ち勝ったことを脳に知覚させ不屈の精神を強めます。
〈壮快 2013年5月号 都立駒込病院脳神経外科部長篠浦伸禎先生の記事から〉
2.免疫力向上
足裏マッサージや足つぼを踏むと毛細血管が切れて内出血し、青あざや炎症起こります。炎症が起こると、その部分に*白血球が活性化して集まってきます。白血球の成分である*リンパ球や*マクロファージが放出する*インターロイキンの働きにより免疫力が向上します。
*白血球〜身体の防御に関わる免疫担当細胞
*リンパ球〜白血球の20~40%を占める
*マクロファージ〜白血球の一種
*インターロイキン〜白血球から分泌される物質
白血球を増やし免疫機能をあげます。
〈壮快 2012年12月号 上田医院医師 上田昌司先生に記事から〉
少しやや難解ですが、医学的根拠に近づくことができたでしょうか!信じる者は救われる。
今年2017年、年が明けて、やっと自分の身体扱いが分かってきました。この病気の原因
ですが、今、歯科界で言われている「オーラルフレイル」の自己体験であったと思います。要するに、上気道の呼吸器の筋肉や粘膜の衰退による気道の閉塞のよる低呼吸、またはひどい時は無呼吸症の状態もあったと思います。また、過労等によるストレス増加で、口呼吸になって鼻炎、咽頭炎も発症に絡んでいました。簡単に言うと、これらによる窒息です。それに元々、気管支も生まれつき強くなく、喘息様症状も併発したと思われます。今は、気管支炎の吸入薬と口腔筋のトレーニングと鼻うがいに口テープやスリープスプリントの使用で症状もやっと改善されてきています。
今年の目標は、①有酸素運動を続けて、内臓脂肪を常に一桁にし、脂肪細胞を減らし、その脂肪による呼吸筋を始めとする筋肉への負担を軽減し、さらに口腔筋や呼吸筋の強化すること、それと②長期使用の眠剤とアムロジピンの服用の中止 です。
毎年、初詣に近くの神社に参りますが、10年ぶりに、おみくじで大吉が出ました。
ふる雨は あとなく晴れてのどかにも ひかげさしそう 山ざくらばな
病は信神で平癒す とありました。
写真 神の島 壱岐
最近話題になっている「小島神社」 壱岐のモンサンミッシェルと言われている
今、慢性の炎症が血行を介して、いろんな病気につながっていることが分かってきました。歯周病も普段はお口の慢性の炎症です。歯肉炎、歯周炎と言われます。通常は痛みがなく、慢性化の時は症状が無く、急性化すると痛み、腫れ、出血、咀嚼障害などが起こります。歯周病は糖尿病、心臓病、肺炎、脳卒中、妊娠トラブルなどいろんな病気と関係します。
また、お口の炎症以外にも、鼻(鼻腔)の奥で、口腔の上にある上咽頭というところの炎症が、肩こり、首こり、後頭部しびれ、のどの違和感、後鼻漏、鼻閉、目のかすみ談話時の嗄声(させい)または鼻声、胃部不快感、便秘、うつ、その他に鼻炎を始めとするアトピーやぜんそく、花粉症などのアレルギー症状、副鼻腔炎、甲状腺炎、関節リウマチ、膠原病などと関連するといわれています。
そして、小腸(腸管)の炎症も遠く飛んで(遠隔の臓器)でいろんな病気との関係が分かってきました。歯周病、上咽頭、腸管などの一部の炎症がこういう遠隔に飛び、他の場所に病気や悪い症状を起こすことが分かってきました。これらを病巣感染と言います。
そこで、今日は上咽頭炎に効果ある、鼻うがいをご紹介します。
コップ1杯 200ccの沸かし冷ましにティースプーン1杯2グラムの塩を溶かし、食塩水を作ってください。それを一方の鼻の穴にあてがい、一方の鼻は指でふさぎ、吸い上げます。
塩分濃度が血液と同じなので痛くありません。
でも、今は薬局で鼻うがい専用の器具も扱っています。肩こり、頭痛、関節リウマチなどが治る可能性があります。インフルエンザにも口うがいより鼻うがいが効くといいます。
2015/12/25
2015年の最も大きな仕事が先週フィナーレを迎えました。上顎の歯をすべて失った人です。インプラントで対応しました。福岡市でインプラントをして、術式の未熟とメインテナンスが悪くて、昨年の夏に咀嚼不能で来院されました。うちの患者さんからの紹介患者さんです。
壱岐は孤島の狭い社会で、術者と患者さんの顔が見える世界です。
責任ある仕事が強く求められます。
良い仕事が年の暮れに出来ました。これからメインテナンスもお互い頑張っていきましょう!
2015/11/25
この前の週末に甥っ子と福岡の宝満山に登って来ました。
2015/10/08
例年、医師会を中心に壱岐の医療関係者が講話を担当する壱岐島健康大学が開催されます。
そこで3年ぶりに歯科医師の代表で私がお話をするようになりました。ちなみに、私は10月17日(土)の予定です。
今回は、「歯周病と糖尿病」の関係を聞きたいとリクエストがありました。そこで、講話の前に、かいつまんで、この関係をお話しします。
①口腔内に多種類生息している細菌のうち、まず切り込み隊が歯の表面に歯垢を作ります。
むし歯を作るミュータンス菌です。その歯垢には、やがて歯周病菌も住み着きます。すると、歯ぐきが赤く腫れ、歯と歯ぐきの間に隙間(歯周ポケット)が広がります。
②広がった歯周ポケットに、さらにジンジバリスなどの多くの歯周病菌が
入り込み、内毒素(LPS:エンドトキシン)を出して、歯ぐきを破壊します。歯周病菌は増殖しながら、歯周ポケットの奥へと進みます。
③歯周病菌が出す、この毒素は、歯の土台である骨(歯槽骨)も溶かし、歯が抜けてしまう危機に面します。それを防ぐために、免疫細胞マクロファージ(白血球の単球→大食細胞)が歯周病菌を食べて退治をします。
④歯周病が長期戦になり、歯周病菌が多くなると、免疫細胞マクロファージは援軍を呼ぶ物質を出します。炎症性サイトカインの中のTNF-αという蛋白質分子です。
このTNF-αは、NHKの「ためしてガッテン」では『阻害くん』と名付けられました。どうしてかと言うと、血糖を下げるインスリンの働きを阻害するからです。
援軍を呼ぶための物質なのに、インスリンの仕事を邪魔するのです。ここが問題‼
⑤『阻害くん』TNF-αはインスリンを働かなくさせて、血糖値が上昇します。糖尿病です。
糖尿病になると免疫機能が低下するので、歯周病がさらに悪化するという悪循環になってしまうのです。悪のスパイラルです。
これが、歯周病菌が糖尿病を悪化させる理由です。歯周病と糖尿病の関係、分かっていただけたでしょうか⁈
歯周病に関連する糖尿病の人は歯磨きを頑張れば、糖尿病が治ります。
HbA1c(過去1~2ヶ月の血糖値の状態を表す指標)でなんと1.0以上も下がった人がいます。
お口の健康は全身の健康と繋がっているのです。
2015/08/18
以前から お話しをしていました、歯の接触癖 TCH の話を
長崎新聞の「Q & A」 に、掲載されました。
すると、記事を読まれた読者様より 肩こりが治った!と、
お礼の言葉を頂きました!
2015/08/18
生まれ故郷の壱岐に帰って27年になり、ほとんど行ったことがないところがない位、方々さらいてきました。また、自転車に乗り始めて、車で行けないようなところまで、津々浦々行けるようになりました。ただ唯一行っていないところ、未踏の地がありました。壱岐島の南西部にある三島です。
それが今回、お盆休みの一日を使って上陸を果たしました。三島フェリーに自転車を積んで輪行です。三島は時計回りに原島、長島、大島と並んでいます。一番大きな大島と2番目の長島は「珊瑚大橋」で繋がっています。名前の通りこの橋近郊には日本最北端と言われるサンゴ礁の生息地があります。
三島フェリーは郷ノ浦港が始発で、本島で三島に最も近い渡良港を経由して、原島、長島、大島の順に巡回していきます。
私は長島で下船し、珊瑚大橋を自転車で渡り、大島の海水浴場まで行き着きました。壱岐は白砂青松の海水浴場が沢山あります。ここは離島の属島の海水浴場ですが、シャワー、トイレ、休憩所と施設も充実しています。海も透明度が高く、フェリーや漁船が行き来する港ですら、透きとおっています。森林も多く、青々とシュロの木やソテツなどが生い茂り、集落は石垣に囲まれて、いささか南西諸島の島に来たように錯覚を起こします。
途中、フェリーで出会った長島出身の知り合いは、施設の整った海水浴場より、島を取り囲む「磯」が最大の自慢だそうです。
2015/08/07
壱岐島健康大学 10/17(土)
*歯周病と糖尿病
*歯周炎のイラスト
⒈日本人の8割が歯周病
歯周病:歯の周囲組織の疾患 歯肉炎・歯周炎(歯槽膿漏)
歯肉炎 歯垢(細菌感染)の刺激による歯の周辺の発赤・腫張
歯周炎(歯槽膿漏) 歯を支える歯肉・歯槽骨・歯根膜セメント質の炎症
歯肉からの出血、排膿、歯槽骨の吸収、歯の弛緩動揺
*手のひら大のイラスト
歯周ポケットを合わせると手のひら大の傷 (潰瘍)
ここから血管から身体中に侵入し、いろんな病気を発症
*身体のイラスト
2.糖尿病とは持続的な高血糖・糖尿を呈する代謝疾患
*肥満と糖尿病メカニズムのイラスト
インシュリンの欠乏・作用阻害あり、糖・蛋白・脂質の代謝異常を伴い、口渇・多飲・多尿 多食 体重低下 易疲労感 易感染
合併症:網膜症・腎症・動脈硬化・抹消血管障害・神経障害
肥満は炎症: 脂肪細胞 TNF-α アディポネクチンアディポサイトカイン
インシュリン抵抗性 血糖値上昇
マクロファージにより産出
3. 歯周病の全身への影響 *身体との関係イラスト
口の中だけでなく全身疾患と関係しています
a.誤嚥性肺炎 b.心臓病 c.脳卒中 d.糖尿病 e.低体重出産 f.腎疾患
g.リウマチ h.ガン i.バージャー病
4.歯周病と糖尿病
6番目の合併症
歯周病→糖尿病
歯周病菌グラム陰性菌の壁 内毒素(endtoxin パイロジェン LPSリポ多糖 ) となり働きかけ、免疫細胞 を刺激し、化学物質TNF-α産生 歯槽骨吸収
インシュリン抵抗性で血糖値上昇 肥満の脂肪細胞と一緒
* 歯周病の炎症からTNF-α イラスト
糖尿病→歯周病
①唾液の減少・口渇(口腔乾燥) 歯周病菌の繁殖
②免疫(多形核白血球)機能の低下
③歯周結合組織の代謝異常>
④歯周組織の微小血管障害> 歯肉のコラーゲン減少・破壊
糖尿病=肥満=歯周病(内臓脂肪症候群 メタボリックシンドローム)
歯科医療の介入による歯周病の改善 インシュリン抵抗性の改善
100歳まで歯を残す4つの方法
1.正しい歯みがき
歯並びを考えた一本磨く
歯ブラシの選択
フロス 補助的な清掃道具
歯磨き粉の活用 フッ素入り
2.砂糖を極力とらない
白糖の害 むし歯にかぎらず、栄養面、糖尿病、動脈硬化など
3.歯科医院に受診
PMTC *イラスト
情報 ①正しい磨き方 ②TBI ③染め出し法 PCR
4.TCHの是正 *イラスト
2015/06/10
今年も壱岐サイクルフェスティバル 走りました。
タイム的には7秒遅れましたが…。
今年は知り合いとバトルで前半・後半 デッドヒートを
演じました。
非常に思い出に残るレースとなりました。
2015/05/12
問い 朝起きると顎に疲労感やこわばったりして、不快感があります。また、むし歯も無いのに歯が痛くなります。どうしてでしょう?(壱岐市20代 女性)
無意識に歯を接触させる癖(TCH:Tooth Contacting Habit)が考えられます。
TCHは、歯の表面がすり減り、被せものや詰め物ががしょっちゅう取れたり、知覚過敏症、顎関節症や歯周病などの口のトラブルをはじめ、肩こりや頭痛、全身の不調も起こすこともあります。
さて、口を閉じていれば、上の歯と下の歯はくっついていると思うかもしれませんが、実際は唇を閉じていても、上下の歯は接触していません。常に1~3ミリほど離れています。(安静空隙) 食事や会話中で歯が触れてい
るのは、瞬間的なもので、一日24時間を合計しても、17分半程度です。
それが、黙々と集中して仕事していたり、管楽器などの趣味の時、または就寝時の歯ぎしり、噛みしめなどで、上下の歯列の接触時間が長くなると、病的な状態となります。
本来は長時間、歯が接触していたら、歯を離してリラックス反射するように脳が指令し、口の筋肉(閉口筋:咬筋、側頭筋)が緩みます。TCHとは、脳からの信号を無視続けて作業に没頭し、リラックス反射にならなくなった状態です。
リラックス反射が働けば、瞬間的に強く噛みしめても問題ありません。問題は軽ーい力でも、接触が長く続き、閉口筋の緊張となり、疲労してしまうのです。咀嚼筋や顎関節に障害を与え、顎関節症となりますし、持続的な力は、軽度でも歯周病の悪化、知覚過敏なども起こします。
TCHの治す方法として、口もとのリラックスがあります。まず、歯を接触させて頬の筋肉が動くことを確認し、次に「力を抜く」「リラックス」と書いた紙を貼り、その度に脱力します(リマインダー)。歯が触れたと感じたら、脱力します。このトレーニングを2,3ヶ月続けるとTCHの癖が無くなります。臨床心理学の行動変容法です。
歯を80歳までに20本残そうという8020運動がありますが、このTCHの是正は、砂糖摂取制限、正しい歯みがき、歯科医院での定期的管理などと同じように、今後 歯を残す大きなメソッドとなります。
2015/03/03
私達の口の中には、ミュータンス菌など、むし歯を起こす菌が住んでいます。その住かが、歯の表面にできる歯垢(プラーク、バイオフィルム)です。むし歯菌は、砂糖を餌として食べ、排泄物として酸を作ります。この酸によって、歯のミネラル成分(カルシウム、リン)が溶け出します。脱灰と言います。この脱灰が進んだものが、むし歯です。
また、再石灰化という現象も起こります。先ほどの脱灰で溶けたカルシウムやリンは、歯垢や唾液の中で飽和状態になると、再び歯に戻ります。これが再石灰化です。脱灰と再石灰化は、私達が食事するたびに、繰り返し起こります。
ちなみに、この時に唾液や歯垢のなかに存在するフッ素は、脱灰を抑え、再石灰化するのをサポートします。そういうわけで、むし歯予防にフッ素を使うことが大事となります。
話は戻りますが、脱灰と再石灰化により、ごく初期のむし歯は治っていたのです。
さらに、むし歯については、砂糖の摂取制限より摂食頻度の抑制が重要ということも分かっています。甘いものをたくさん摂ることよりも、だらだら喰いやだらだら飲みが駄目なことで、食べる回数や食べている時間が問題となります。
歯周病もむし歯と同じで、歯垢が原因ですから、砂糖をセーブし、自分に合った歯ミガキを歯科医院で教えてもらって、歯垢を作らないように、食物繊維のある食事を心掛けるようになります。
最近は、歯科は全身の健康も考えようになってきています。栄養の面でも、むし歯・歯周病予防に限らず、子どもたちの食生活は、飲み物は水・麦茶・お茶で水分を補給し、ジュースなどでカロリーを摂ることをせず、朝ごはんをしっかり食べて、味噌汁や副菜のお漬物を食べ、おやつは菓子類はやめ、4回目の食事と考えておにぎり、のり巻き、うどんなどを選択すべきと思います。
2015/1/20
院長 今年で2回目の出場です♬
応援ありがとうございましたヾ(●´v’)人(’v`○)ノ
2014/10/15
かつて、アメリカでフットボールの練習中に水分補給を怠ったために、死亡者がでたことから、スポーツドリンクの研究が始まりました。
それが1960代の後半に出てきた「ゲータレード」 日本ではその後10年以上経った1980年に○○製薬が「○カ○スウ○ット」が発売されて急速に広まりました。
スポーツドリンクとは、「運動して、汗をかいた時に水分とともに失われるミネラル分や 汗と似た構成の電解質(イオン)を含んでいる飲み物」ということです。
汗の99%は水分でその他にナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類が含まれています。スポーツドリンクを飲むと水分の吸収が早いだけでなく、手軽にミネラルや糖分の補給ができるという。このため、水だけ飲むより短期間に生理状態を元に戻すことができ、疲労回復ができるという「うたい文句」です。
しかし、市販のスポーツドリンクは飲みやすくするために5%以上の糖分が含まれています。医学的には、飲料水に2.5%以上の糖分があると、かえって水分の吸収が悪くなるそうです。長時間に渡って運動する場合、エネルギーが 消費されるため、低血糖になることも考えられます。1時間程度の運動なら、血糖状態には変化は起こらないようです。
さらに炎天下で脱水症状を起こしていると、血液が凝縮しています。そこに糖分の多いスポーツドリンクで急激に上昇して、一種の急性糖尿病状態になる事もあるそうです。
よって、1時間程度の軽い運動は水かお茶で十分のようです。因みに、サッカー選手が飲んでいるのも芝生のために、水だそうです。長時間走るマラソン選手のスポーツドリンクも2~3倍に薄めてあるだけです。
歯科的にも、糖分の入ったドリンクのダラダラ飲みはお勧めできませんね。
2014/7/24
6月8日(日)に開催された壱岐サイクルフェスティバルに出場しました。私としては、今回で3回目の参加です。
壱岐サイクルフェスは毎年6月の第二日曜日に開催されます。よって、この時期行われる歯科界の一大イベント「歯と口の健康週間」と必ず重なります。(そのため、壱岐の歯科イベントは前倒しで前の週に行われます)
今年で、回を重ねること第26回目。壱岐のレースは西日本でも、歴史ある大会で、アップダウンのあるヒルクライムと言われるマニアックなキツいコースです。
そのレースにまさか出ようとは、夢にも思わなんだ。一昨年、大学時代の悪友 熊本のW氏の無茶ぶりで、共に出場。2年目は、過酷さとスリリングさに熊本の友は来ず、なんとなくひとりでエントリー。それが、今年 3年目は、なんとチームでの参加となりました。
メンバーは獣医、スーパー店主、スポーツ店主、料理人、サラリーマン、主婦、アナウンサーなど、壱岐島内のメンバー10名です。競技自体の専門性が強くて、島内の参加者は例年 少ないのですが、壱岐の活性化に一役 買うってことで、チーム 団体での出場です。颯爽とおそろいのジャージを着て出場し、だれひとりのメンバー 怪我なく無事に完走。別の意味での他職種連携でした⁉
2014/7/17
睡眠時無呼吸症候群というのをご存知でしょうか?
◻︎毎晩、大きなイビキをかく
◻︎昼間、強い眠気がある
◻︎起きた時、口がかわいている
◻︎いつも疲労感がある
◻︎集中力が続かない
こういう症状がありませんか?
睡眠時無呼吸症候群とは、肥満やアゴの解剖学的な理由で、就寝時に舌根部が気道に落ち込み、気道を閉塞し、
呼吸が止まってしまう病気です。一晩(7時間)に10秒以上息が止まる無呼吸状態が30回以上、または一時間に
5回以上の無呼吸状態ある場合をいいます。
こういう頻発な呼吸停止があると、睡眠が浅くなり、起きた時に頭が重たい感じ(頭重感)があったり、昼間に
眠気が起こります。長期間に及ぶと高血圧や心臓疾患などを起こし、命に関わります。
治療法は減量など生活習慣を改善したり、耳鼻咽喉科や呼吸器内科などの医科での方法と歯科的な方法が
あります。
医科で行う方法は持続的陽圧呼吸療法=CPAPといいます。鼻にマスクをし、圧力のかかった空気を送り出し
気道を広げる方法です。その他に手術療法もあります
歯科では、マウスピースを使って下顎を前方に牽引して、睡眠時の気道を広げることができます。
症状が軽度の人やCPAPの合わない人に用います。
歯科で治療する時、医科からの診断後に、紹介された場合は保険適応となります。わずらしい診断書が無くても、
自費でやることもできます。
希望される方はかかりつけ医か、かかりつけ歯科医に相談されてください。
2014/6/23
今年は、チームで走って来ました!
2014/5/09
今、話題の3Dプリンターで作った歯です。
銃なんか作らず、人の役に立つ為に使いましょう!
2014/4/22
近々、患者様のお口に入る予定の義歯です。
歯の色、形、高さ。大変満足しています。
うちの技巧士さんらが技術を存分に発揮した最近の逸品。
患者様にも、ご満足頂けると思います。セット日が楽しみです。
2014/1/12
あけましておめでとうございます。
毎年成人の日 前後の連休中に行われる壱岐の大きなスポーツイベント 第28回壱岐の島新春マラソン大会が行われました。壱岐の風光明媚な自然景観を楽しみながら、新春の風を切って、爽快に駆け抜けるコースです。今年の参加者は過去最多の2391名の参加がありました。北海道から鹿児島まで、全国各地からお越しいただきました。
我が医院の近くのふれあい広場のグランドがスタート・ゴール地点です。毎年 医院の前から厚着をして応援だけをしてきました。それが今回、一念発起し、20数年ぶりにこの大会に出場しました。5kmの部門にエントリーしました。ウチの医院のスタッフ2人も小学生の愛娘と共に1kmファミリーの部に出場しました。
練習を始めた 1月前は1km走るのもやっとでした。本番当日、勘違いでコースを間違えてしまうハプニングもありましたが、ナントカ無事に完走できました。
健康増進のアピール、地域住民の方との出会いもあり、地域との交流ができ、自分自身も心身ともに爽快で良い思い出の一日となりました。
2013/12/24
軽く、口を閉じた状態で、「あなたの舌先は、歯の裏に当たっていますか?」舌先が歯の裏に接触しているのは低位舌と呼ばれます。これは口呼吸の要素です。
舌先の正常な位置は、上の前歯の付け根の1cm上(タンスポット)にあります。乳児期は、8割以上が正常位、このタンスポットにあります。それが、成人になると88%が低位舌になっています。
人間は元来、鼻で呼吸するものです。それが、多くの人が舌等の口腔周囲筋が下がり、口呼吸になっています。
口呼吸は口腔内を乾燥させ、歯垢、歯石の沈着を促し、むし歯菌、歯周病菌を発生し、増悪させる。そればかりか、ヒト誕生以来200種を越える風邪ウイルス等を体内に口から、直に運びます。一方、鼻呼吸は加湿、加温に優れているために、これらの発生を抑えます。
ある*内科医はアレルギー性疾患や膠原病の治療において、口呼吸の改善を始めとする口の健康 オーラルケアが大切であると説いてあります。これは私は呼吸と免疫器官である胸腺の関係と思っています。
それはそれとして、簡単にできるオーラルケアがあります。口腔周囲筋を鍛えて口を閉じる運動です。「あいうべ体操」です。誰もが陥っている低位舌を治し、口呼吸を人間本来の鼻呼吸にします。子どもからお年寄りまで、みんなの健康法です。是非 みなさん やってみましょう!
百田 昌史
*みらいクリニック 今井 一彰先生 月刊保団連12月号から抜粋
2013/11/12
老化は、なぜ起きるのでしょう?
老化は糖化されて変性したタンパク質(AGE=終末糖化産物)が原因であることが分かってきました。以前は酸化がいわれてましたが…
体内のAGE量を測ってみると、実年齢同じでも、若く見える人は体年齢が若く、老けて見える人は体内年齢も高いことがわかってきました。つまり、見た目老けている人は、身体の中も老化してしまっているそうです。
糖は必要な栄養素ですから、ある程度のAGEの摂取は避けられません。でも、AGEをコントロールすれば、老化を防ぐことができます。
食事をすると、誰でも血糖値が上がります。しかし、体内に余分な糖があり、血糖値が高い状態になるとタンパク質の糖化が進んでしまいます。タンパク質の悪玉がAGEです。
身体はほとんどは、当然タンパク質で出来ています。タンパク質の糖化はタンパク質にできた糖のコブのようなものです。糖の濃度が下がれば、元のタンパク質に戻りますが、さらに、高濃度の糖に長時間さらされるとAGEができます。よって、いろんな病気や老化が進んで行きます。糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、認知症、脂肪肝、更年期障害、骨粗鬆症、関節症、がん、歯周病etcです。
よって、AGEを作らない調理法、食べる順番が大事になってきます。
焼いたり、炒めたり、揚げたりすると、AGEが高くなります。蒸したり、汁物にしたりして、水を使った調理がいいようです。
また、食べる順番も、糖の吸収を緩やかにするため、サラダや酢の物➡汁物➡肉や魚➡ご飯やパンの順がいいようです。
そして、よく噛んで食べることもお忘れなく。
むし歯も砂糖が口の中にある時間(ダラダラ食い、ダラダラ飲み)が問題なのですが、これって、似てませんか?
2013/10/23
先週の金曜日、遅くなりましたが診療後に 矯正医 吉田先生の歓迎会を
しました。
バタバタと引き継ぎをお願いし、時間をとれずにいましたが、
今回 スタッフと共に、おいしい料理とおいしいお酒で吉田先生とのコミュニケーションが
出来てよかったです。 これからもよろしくお願いします。
2013/07/01
踊る 壱岐サイクルフェスティバル
壱岐島全島をあげて盛り上げる自転車レース、壱岐サイクルフェスティバルに参加しました。昨年に引き続いて、2回目の出場です。
今回のレースの模様と感想をお話します。
25周年の記念大会です。過去最多の737名の登録者です。エリートクラスを始め、距離、年齢、性別などの8のカテゴリーに分かれます。私は昨年同様 アンダー59(U59 50代)の30キロにエントリーです。
大会 前日、小雨がぱらつく中、大谷体育館で受付、車検を済ませました。昨年参加の動機となった熊本の友は今年は膝の故障のため不参加です。今年は、一人で明日の本番を待つことになりました。
夜中まで降り続けた雨は明け方には止み、スタート前には路面も乾き、まずまずのコンディションです。
8時30分の受付開始に合わせて自宅を出、前列のスタートポジション(ポールポジ ション)の確保に駆けつけるも、すでに登録を済ませた人が40人近く。U59にはの80人以上のエントリーがあり、真ん中くらいで5列目です。ちなみに去年は9列目でした。
9時55分のスタートを待ちます。9時50分 U49以下の若いクラスが出発した後、格子状に引かれた白線 グリッドに各車排列します。さながら自動車レース F1のようです。子供のころ観たアニメ マッハGo Go Go の主題歌が聞こえてきそうです。 ♪♪風も震えるヘアピンカーブ
ホワイトボディ マッハGo ♪♪♪
1週間に1回か、2回しか自転車に乗らないサイクリストが、この本格的なレースにどれだけ闘えるか?結構 今年も無茶な挑戦です。
霞翠小学校までトップグループについて行けば、いいところまで食い込むことができると、過去に走ったことのある人の教え、出足の心構えを思い出します。昨年は完走目的でしたので、スタート直後からクラッシュ 事故に巻き込まれないようにアウトへ、後方へと遠慮したスタートでした。
「スタート 5分前 」と放送があります。1分前 30秒前 10秒前 5秒前 3 、2、1、パーンと号砲が鳴ります。前回ほど緊張感はありませんが、ボクサーが戦う前にリングに上がったような状態です。我れ先にと、先を急ぐレーサーたちに負けじとスタートから頑張ります。緩やかな登り、谷江川の上流を目指します。先程の霞翠校が第一目標です。スタートから5,6キロ地点までは順調な走りでした。
しかし、商業高校の手前の千人塚で早くもトップグループから離脱し、後ろからきた人に抜かれ、遅れます。後ろから出発した60オーバーや女性部門の先頭集団にも抜かれます。能力を越えるスピードで霞翠校まではとっても持ちませんでした。
そのあとは、マイペースでの一人走りです。昨年は告知をせず、お忍びでの参加、今年は予め、フェイスブック等で多少、告知していましたので、ポイント、ポイントで知り合いが応援してくれます。これぞ地元の強みです。随分励みになります。
湯の本を過ぎた地点では、青空も見えてきました。
半城湾に入って少々雨粒が降ってきましたが、ほとんどレースに影響無しです。
昨年は、トラブルで道ばたにリタイアした選手が多かったのですが、今年は最多出場数の割には、故障者は少なかったようです。
前回はゴール寸前で、カメラを構える知り合いの突然の登場で、慌てて 落車したのですが、今年は難無くゴールしました。前半はオーバーペースでしたが、中途から後は、医院スタッフや同級生の家族が応援してくれました。周知したコースで楽しい走りでした。
走り終わった後、50キロの部門に出た若き友は「自転車ほど空気抵抗を感じるスポーツって他には無いですよね」と言ってました。スポーツ自転車は20段くらいチェーンがあります。前を行く自転車の後ろにつけば、空気の抵抗が少なくなって、1ギア落ちたくらい軽く走れるのです。
5分近く昨年より良いタイムでしたが、順位は昨年より落ちてしまいました。多分追い風が多く、出場者のレベルが高くなっているのが原因ではないかと思います。
次の日、プロのサイクルレーサーのお話を聞く機会がありました。壱岐の自転車レースはサイクリストの中では、自転車界の甲子園で、憧れの場と語っています。 また、レースだけでなく、観光地をゆっくり家族で巡る自転車ツアー( ポタリング)などの催しもイケると提案してます。
このレース、自転車 野郎の夢のコース壱岐サイクルフェスは、全島に渡って、公営の車道を全面封鎖し、信号待ちも無く、前方から来る車を考えないで、思いっきり走れる楽しいコースであるということです。
これも、壱岐島民の理解と、ボランティアの皆さんのお陰と思います。また、操法で全国優勝を出すような優秀な消防団の歩哨は頼もしい味方です。
後日、私の出走を聞いた長崎・大村の友達は、「公道の完全封鎖か!
まるで映画の"踊る大捜査線"の湾岸警察 レインボーブリッジ・・・みたいだね」と言ってました。
2013/05/16
2001年の3月から、我が医院の矯正歯科専門医として、勤務してもらった椎名礼子先生がこの春 退任となりました。矯正とは、歯を動かしたり、骨の発育を調整したりして、歯並びやかみ合わせをなおす歯科医療です。
先生は女性なのに、雨の日も、風の日も、時化で荒れ狂う玄界灘を渡り、島で唯一の矯正医としての12年間休むことも無く、毎月3日間の診療を無欠勤で頑張ってくれました。 2001年以前には、壱岐には矯正の専門医はいませんでした。よって私どもでも、矯正治療の必要な患者さんは、福岡の専門医に依頼していました。また、歯科の場合、医科と違って治療に長い時間かかります。矯正も例外ではありません。歯が正しい位置に動いて数年、それが固まってしまうまで数年と長丁場になります。歯科治療は、私たち施術する側はもちろんのこと、患者さん自身も通い続ける根気が必要となります。よって、患者さんは毎月、船に乗って4年、5年と、島外へ通いとなります。患者さんの時間的、経済的な負担は大変なものでした。
そういう中で専門医の招聘は、この島 壱岐に大きく医療貢献できたと自負しています。 4月から新しい先生が赴任しました。吉田智治先生です。6年の大学を卒業後、4年の大学院も出られ、矯正歯科学の修士課程(矯正歯科学博士)を取られ、その後も大学に6年残られ後輩の歯科医師育成に、自己の研鑽と、実に大学に16年籍をおいてありました。
仕事以外でも学生たちの野球部の監督もしてありました。教授候補者でもあったようです。吉田先生の大学での活躍ぶりを上司の教授がほめています。
こんな頼もしい矯正の先生を、またしても迎えることができました。
椎名先生 長い間ありがとうございました。そして、吉田先生 長いお付き合いになります。よろしくお願いします。